「アヴィガルが幸せになりそうでよかった」ジゴロ・イン・ニューヨーク 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
アヴィガルが幸せになりそうでよかった
洒落ていてテンポがよく、中味もおもしろく、ほっこりさせられる。
フィオラヴァンティはイケメンで口数少ないけれど優しそうで、男っぽく、控えめで(これ大事かも)、ジゴロとしてぴったりのよい味わい。
彼とマレーとの組み合わせが絶妙で、二人のコンビがそれぞれの良さを引き立ていて、けっこう面白い。
マレーは、ちょこまか動き、おしゃべりで客を誘うという、ちょっとみっともない老人の役割だけれど、見てないようでちゃんと見ている。逆にフィオラヴァンティは私情を挟んで揺れてしまう、まだまだプロになりきれない味熟者だった。対比が楽しい。
彼らによりアヴィガルは目覚め、新しい人生を歩むきっかけを得る。この展開は女の私からみて好感がもてるし、なんだか暖かみがあっていい。
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