フランシス・ハのレビュー・感想・評価
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白黒映画だが、なんの意味があるのだろうか?出でくるのは、モラトリア...
白黒映画だが、なんの意味があるのだろうか?出でくるのは、モラトリアムな白人ばかりで、彼等はいつもパーティーばかりしている様だ。まだ、35分位話が続くようだが、飽きてしまった。
新たなる出現って事だろう。ただ、彼女は結婚を意識している。だから『フランシス ハ』なのだ。結婚して『フランシス 何とか』に変わると言うモラトリアムな期間なのだと思う。その点が男目線だ。だってこの監督この主人公と結婚したわけだから。ね。やっばり「ウェンディ&ルーシー」の様に完全な女目線の自立が一番だね。なんか、自分達のロマンスを『凄いだろ!ウチの嫁さん』と言って自慢している様に見える。
理想と現実は、なかなか一致しない
オシャレという訳ではないけれど女性向け
男性が観たら、女性心理がよくわかって
面白いかも
こういうタイプの話にありがちな
恋愛がらみになりそうでヒロイン、フランシス
自身はそうはならない所が面白い
本人は恋愛を望んでいるのに男性たちとの
友達感がちょっと切ない
ダンサーとして身を立てたいのに
そちら方面に才が無く、結果的に
事務職をしながら振付師になったり
理想と現実は、なかなか一致しない
不器用なフランシスの生き方と共に
そういう歯がゆさを等身大で描いている
カット割り多数で目まぐるしく
シチュエーションが変わる上、状況説明が
ないので、観ている側が補完するのに忙しい
映像をモノクロで統一したのは良かった
と思う
ラストでタイトルの謎が解け、
なるほどこの作品の内容に合っていると
納得
面白い試みの作品だった
無邪気な大人
だらだら話しが続いて、見せ場が最後に集結してる。それが悪くなくて、すごく心地良かった。音楽も好き。フランシスの言う、特別な愛や感情とは、という例え話は、普段、ちゃらんぽらんな彼女の口から出たかと思うほど、哲学的。その流れでの最後のシーン、親友とのアイコンタクトはなんだか爽やかな感動があった。無邪気な大人は可愛い。
普通の女の子
レンタルショップには一つしか置いていなくてようやく借りられた。
終始、普通の女の子が描かれている。
右往左往する感じが共感できる。
じぶんのやりたいことと、できることの妥協点を見つけて生きていく、そんなお話?
ダンサーをやりたいのに、才能がない。
一方で皮肉にも?発言は表現が独特で、作家になれそうというところは、大親友の作家志望ソフィと対照的に描かれていたり、ダンスの団長から「あなたはこんな才能がある」と言われながら反発したりするところは、現実でも良くあることで、やりたいことと、できることが重なっていない、残念な状態を表していると思う。フランシスのだらしない食べ方やどしどしした歩き方、片付けられないなども残念感たっぷりだ。非モテだ。
それでももう27歳。
自分のやりたいことで生活ができるのか、答えを出さないといけない締め切りだ。
やはり歳をとるにつれて自分の責任を取らなければならなくて、堅実に働きつつ、趣味としてやりたいことを楽しむ、みたいなところが王道な妥協点なのだろう。
一流になれなくても、平凡に生きていっても良い、自分が納得できれば良いのだと許してくれる映画なのかもしれない。
違った意味での壁ドン状態から発想の転換をさせることで、道は開けての「フランシス・ハ」タイトルが秀逸。
お洒落感。でも必死でお洒落であろうとする、ダサさ。を目指しているような気がする。
フランシスは小悪魔系でもなければ、妖艶でも、可憐でもない。可愛い?もっさい?フランシスが終盤で言う、「これ(振り付けしたダンスが)が失敗に見えたら成功」な女の子だと思う。
モノクロ、ヌーヴェルヴァーグ風。でも中身はかなり、渋・辛・アマ。
27歳で夢と現実の狭間でグダグダして、女友達の共感力で不安感を埋めてもらってテンション上げたりして、裏切られたりして、失望したりして、見栄をはってみたりして、頑張ってみたけど才能と体内時計的なデッド・ラインは過ぎて、違った意味での壁ドン状態。
でも努力は報われない時もあるから、そんな壁ドン状態から発想の転換をさせることで、道は開けての「フランシス・ハ(FRANCES HA)」になる。
開けない人が圧倒的に多いけど、フランシスは開けちゃう。
こんな駄目女からの~ジャスト・ラッキー感満載のフランシスとは、絶対に仲良くなれないと思う(笑)
でもフランシスが自分と向き合った瞬間には、やるじゃんって笑顔でお互いを認め合えるかも。
undateable=デートできない人=(字幕では)非モテと訳してましたね。若干、違和感。
David Bowie - Modern Loveが印象的でした。
未だ模索中なのだろうけど。
内面の幼さというのか、甘さというのか…
危なっかしい感じが拭えないフランシスに、時々イライラしながら、でも自由でありながらセンシティブな人柄にだんだん惹かれていく。。
周囲にいる友人になった気分。
親友に一歩先を歩かれているような焦りとか、大事なことは自分が最初に知っておきたかった!みたいな嫉妬とか…ムズムズする葛藤が懐かしい感じ。
ラストはいろんな意味で気持ちよかった☆
音楽最高。
なんだこのタイトルは?^^;と思う謎の結末は最後に明かされる。
個人的に今作で一番面白かったのがココで、あとは音楽くらいか。
主人公フランシスを演じたグレタとノア監督の共同脚本、白黒画面
で終始ハッピーだとテンポよく描かれる内容は行動の伴わない30代
女子のイタい生活風景。でも本人は至って陽気(爆)。この愉快をどう
受け取るかで好き好きの分かれそうな作品。音楽はめっぽういい!!
と思ったらフランシスの親友ソフィーはスティングの娘なんだって。
顔は似てないけど^^;血筋はあるのかも。いわゆる不思議ちゃんでも
まぁそこそこ歳をとれば、普通どことなく色めいてきそうなものの、
このフランシスという娘にはまったくそれが出てこない。見事な位。
空気読めないKYながら体制から嫌われないのは、そのキャラクター
あってのものなのか、従来の女優体質(夢はダンサーらしいけど)かと
様々な側面を魅せてくれる面白キャラなのは間違いない。身近に
こんな知り合いがいたら、絶対部屋には入れたくないタイプだけど^^;
なぜか見ている分には憎めないこの不思議。ハッハッハ。
(中高年でもこんな女優さんいますもんねぇ。発言がぶっ飛んでる人)
モダンラブ
とにかくデヴィッド・ボウイのモダンラブが好きなので、監督もキャストもほぼ知らないまま予告だけを見て鑑賞を決意。
スタイリッシュさはないが、モノクロならではのオシャレ感が終始良い雰囲気を醸してた。
このような映画にストーリー性を見いだすこと自体が無粋なのは百も承知だが、途中眠くなった(笑)
でも思い起こしてみると、結構フランシスも周りの人も波乱万丈だよね(笑)
ATMを探しに走る姿とモダンラブのイントロが流れた瞬間には思わず涙腺が緩んでしまったし、ラストも秀逸だったし、思いがけず良い映画だった。
オシャレではない
もっと躍動感を期待していたので、
がっかり。モダンラヴで駆け巡るシーンもちょっとだけ。元祖にはおよばない。しょせんパクリシーン。
主人公がイモくさくてガサツで
女としてもダンサーとしても、イマイチ魅力がない。都会ぽくもない映像で、共感できなかった。
痛いアラサーという点では、
いつか何者かになりたい気持ちの焦りのようなものは
私にもあったなーとラストシーンが自立に向かうのは救いだった。
モノクロームで描かれる三十路前の理由なき反抗
タランティーノが2013年のベスト映画に選ばれているのがきっかけで観た映画。
TSUTAYA代官山ではポップアップショップにしてるほどお洒落度満載でした。
あの走るシーンは主人公のあんぽんたん性格なのかイライラさせるところがあるけど、そんな天真爛漫な正確に同情できる人もいるのでは?とあるある視点は好感がもてた。
あの走りにはこのタイミングを逃すと結婚出来なくなる彼女の全てが詰まっていたと思う
ビミョー。とにかくビミョー。
おっしゃれーな感じかと思いきや、オシャレ感はなかった。
フランシスがバカに見えてきつかった。
けんかごっこ?バカか?ソフィーが付き合ってくれたのが奇跡やで。
虚勢のくだらん嘘はつきまくり。よっぱらって訳の分からん話をペラペラしゃべって、無職やのにパリに2泊だって。
事務員の仕事を他にダンサーの仕事があるってゆうて断るところが、最高にいただけない。
アンデータブル?って単語がよくでてきて、デートをしないって意味のようだった。非モテって訳はうまいなと思った。
まぁ、最後には自分の部屋を借りられたっぽくてちょい安心ですな。
あと気になったのは、ソフィーの眼鏡が古臭すぎることかなー。
フランシス・ハの、ハの意味はラストにわかります。
Un dateable!な感想
もしかしたら日本で観てなかったら、もっと好きになってたかもな。この映画は字幕じゃなくて、英語が判れば英語を聴いて観た方がいい。英語があまり出来ない私でも、字幕はかなり意訳だと思った。(仕方ないんだろうけど)ファニーな感じが伝わりにくいんだよね。
正直、日本での宣伝の仕方があまり好きじゃない。
「誰もが元気になれる」「共感できる」「オシャレな」
こういうのって、誰もが泣ける!とかって文句と一緒だし。映画自体が良くても冷めてしまう。やたらとグッズを作ってこーゆーの好きでしょかわいいでしょって感じが満載だったり。こんなんだから主人公の親友に日本をdisられるのでは?
散々言ったけど、映画自体は勿論好きな部分はある。キュートな映画であることは間違いない。ただ、物足りないな。その物足りなさがいいところなのだろうけど。
モダンラヴがかかるシーンは素敵だけど、汚れた血のシーンの方が断然好き。
一番面白かったのは、主人公の親友の彼氏が古着(風)のキャップ被っててサイアクって言われてたとこ。じわじわきた。
この監督の作品は、前作の「マーゴット・ウェディング」とか、もっと切実に痛い人たちが出てて滑稽で悲しくて、でも綺麗なシーンが幾つかあって好きなんだけど…こっちはあんまり人気ないみたいだね…
次回作に期待します!
とことん、ぬるま湯
主人公のフランシス、27歳。
お金持ちじゃないけど、餓死するほど貧乏って訳でもない。
フケ顔だけど、見る角度によっちゃ美人とも言えなくもない。
もう子供じゃない、だけどやり直しがきかない年齢でもない。
全てハッピー、アイアムOKと言ったら嘘になる。
でも不幸ってわけでもない、宙ぶらりん。
熱くもなく凍えるほどでもなく、ぬるま湯な青春。
ぬるま湯だからこそ、痛い。恥ずかしい。可笑しい。切ない。
(青春なんて疾うの昔に通り過ぎた者としては、その「ぬるま湯」具合がキラキラしてて何だか羨ましい。あの頃に戻りたいのか?と問われれば、あんな痛くて恥ずかしいのは、しんどいなあと思うけれども。)
青春の、落とし前のつけ方。
最後の「フランシス・ハ」の由来がイイ。
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追:本作と同じく、モラトリアムの「ぬるま湯」を煮詰めた『ザ・フューチャー』(ミランダ・ジュライ)。どっちも、主人公がモダンダンス教師っていうのが、妙に腑に落ちる。
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