THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章のレビュー・感想・評価
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三代目特車二課出撃!
「THE NEXT GENERATION‐パトレイバー‐」シリーズ第1作。
第0話「栄光の特車二課」と、第1話「三代目出撃せよ!」の同時上映。
実写化し易いアニメのひとつだったのだなぁ、と認識を新たにしました。
「機動警察パトレイバー」はロボット・アクション・アニメではありますが、それが主題ではなく、特車二課の面々の活躍や日常をリアルに描写することが物語の主軸です。公務員であることの悲哀や、ヒーローではない等身大の人物が織りなすドラマはとても観応えがあり面白いです。
“ロボットが存在することを除けば、我々の住む現実と同じ世界観”がコンセプトだと思うので、別にロボットが出て来なくても、彼らの活躍を描いておけばそれが「パトレイバー」になってしまうのです。
独特の世界観だからこそ、実現可能なことであり、実写版をつくってもあまり批判が上がらないのはそれが大きな理由のような気がしました。
実写版でありながら、物語としてはアニメシリーズの続編の形を取っています。アニメでは放送時期の近未来の1999年を描いていましたが、実写ではつくられた時期と同じ2013年を舞台とし、より現実的な設定の元、初代、二代目を経た三代目特車二課第二小隊のドタバタな活躍とそれぞれの日常を描きます。
レイバーの実物大モデルを製作して、話題となりました。輸送トレーラーからのデッキアップ・イベントが映画の宣伝を兼ねて各地で開かれていました。大阪の南港でも開催されていたので行きたかったのですが、用事があって断念しました。非常に残念でした(泣)
第0話が10分ほどなので、時間が過ぎるのが早かったです。シゲさん視点で過去の栄光を振り返り、それを受け継ぐ形となった三代目の将来と、特車二課の命運を憂うプロローグ的なお話です。この第0話だけ、ケーブルテレビで特別に放送されていました。
第1話はその三代目の自己紹介、みたいなストーリーです。一公務員として職務に従事しながら、第二小隊しかないため実質的な休日は無く、何のために働いてるのやら、と嘆き節になったりする様をコミカルに描いていきます。
チャランポランな中にも実は強い意志が隠れているのでは、と思わせるような“始まりの物語”としては今後の展開が気になってくる上手いつくりになっているなと思いました。
ラストでついにレイバーが起動し、犯罪現場に急行します。レイバーの描写は当然のごとくCGですが、本物みたいにリアルでした。日本のCG技術も伊達じゃないなと思いました。
SFともヒューマンドラマともコメディーとも言えない作品
あまりプラスの印象でこの作品を評する事は出来ない。
主要キャストの演技は中の下から中の中だが、
過去と現在を繋ぐ重要人物である千葉の演技に軽さが見られた。
結果的に作品全体がすごく軽くなってしまい締まらない。
かといって笑えるわけでもない。
SFとしても海外作品には遠く及ばない様に思える。
演技が酷い
とにかく演技が酷いと思った。
福士誠治さんは顔をしかめるだけ。
しかしもっとひどいのが真野恵里菜さん。
あの演技で例えばバトルロワイヤルとかの登場人物(結構早い段階で死ぬやつ)の妹というちょい役で”お兄ちゃ〜ん”とか”え〜やだよ〜自分でやってよ〜”とか言ってても何の違和感もない演技。
これが泉野明役を本気でやろうと、役者としてやっていこうと覚悟を決めた人間の演技とは思えない。
これはなんとも言い難い
シリーズ導入部で、最後の長編映画までを含めて全体で作品世界をなすように構成されているのか、何とも言い難い。
第3代目隊員として描くのなら、中途半端にオリジナルキャラクターに似せなくてもよかったのでは?。レイバーもスケールだけ実物大で、質感に乏しい。同じ費用をCGにかけて、工学的専門家にきちんと設計図を引いてもらってマシンとしてモデリングしてもらった方が良かったのでは。監督、キャストの(演技力、想像力をカバーする)ためのセットの色合いが強いのか?。
全作品が出そろってから再評価かな。
まだこの“第1章”だけでは決定的な評価は下せない
押井守の代表作の一つ、今も根強い人気を持つ「パトレイバー」を実写化する話題のプロジェクトの第1弾。
僕自身もこの作品が大好きで、映画もアニメシリーズも何度見た事か。
従来のロボットアニメと違って、リアリティ溢れる設定や世界観、個性的な登場人物たちが織り成すユニークなストーリー…。
この作品が好きな分、期待と不安を抱きつつ、劇場公開からひと月半という有り難いスピードリリースで鑑賞。
「パトレイバー」の世界を知り尽くしている押井守が総監督を務めているだけあって、アニメの世界観をそのまま継承。
ゆる〜い展開や、うんちくや、アニメでお馴染みの上海亭など、ファンならニヤリとしてしまう。
今回の特車2課は、アニメの登場人物たちではなく、3代目という設定。
ここは賛否分かれる所かもしれないが、アニメの登場人物たちはキャラが立っているのでそのまま実写化したらガッカリするだろうし、名前にオマージュは捧げ、まあ許容範囲の新設定なのでは?
泉野明(“いずみのあ”ではなく“いずみのあきら”)役の真野恵里菜は可愛いし、ロシアと日本のハーフのカーシャ役の太田莉菜はクールビューティーだし。
影が薄い男性陣はガンバレ〜!(笑)
アニメでもお馴染み、千葉繁演じるシバシゲオが師匠・榊のような整備班長になっていて、感慨深い。
しかし…一本の映画としては中途半端。
尺も短く、これ一本で今回の実写化プロジェクトを評価する事は出来ない。
これから続く全7章の中編と来年GW公開予定の長編でどう展開していくか。
中編はアニメシリーズのようなコミカルエピソード、長編は映画のようなシリアス作品かな?
それから勿論、実物大のレイバーが活躍する所も見たい!
金返せ
なんで、まあ出だしはこんなもんか、みたいな評価が多いのか納得できん。
古い、寒い、ワクワクしない。老害にはいいスタッフは寄り付かないのかと思った。
押井パトレイバー(アニメ)は好きです。ゆうきまさみ先生は俺のバイブルです。
空手押しとかまじ辟易したし、ネット配信で金払って観たけど途中であとどれ位だろうってシークバー見て驚愕した。半分残ってた!
いいよ、レイバー全然出てこなくったって。舞台装置をおもしろおかしく回してくれれば。なんで初代を想起させる名前にしたのか。監督は神様なんですか?!押井が面白いと思ったものを視聴者が求めてなっかったら受ける側が間違ってるんですか?!
本当にお金返して欲しいです。初めて思いました。
学生演劇サークルの下手糞なオマージュ作品。全体的に見苦しい。
酷かった。本当に酷かった。
総監督 押井守で実写化。
設定は押井守 作の小説「番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課」。
この時点で嫌な予感しか無かった本作。
蓋を開けてみると想定の倍以上に酷い出来でした。
まず画面に映る登場人物達が酷い。
名前の酷さは小説「番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課」を読んだ2011年から分かっていたので横に置いたとしても。
画面に映る人達の演技が総じて酷過ぎ。
特に酷いのが整備班。
パトレイバーと言えば裏方である整備班が日常に根差した隣人、いや同居人として大活躍。
レイバーの搭乗者である特車二課の面々とはまた違った魅力を持つ集団…だったのですが。
本作では単なるノイズ。
格好はコントの整備士。
意味もなく走り回り、他の整備士とブツかり、傍で昭和の中学生のように燥ぎ。。
見苦しさ以外の何物でもなく、これを面白いを思っているのであれば作り手達の感性を疑うレベル。
エピソード0の唄と踊りはこちらが恥ずかしくなる噴飯モノ。
肝心要の特車二課の面々も総じて酷く、学生演劇サークルの内輪ウケ演劇擬きを観ているようでした。
また設定も酷い。
作品評価的にも“栄光の”一代目を汚さぬよう関わり合いの無い三代目を据えてはいますが。
共通する登場人物シバシゲオのコレジャナイ感。
千葉繁 御大が登場している点は嬉しかったですが、“整備の神様”の後継者がこの体たらくで良いのか!?
特にエピソード0の冒頭部分。
私が知っているシバさんはあの状況を甘受する人物じゃない。
あれで喜ぶような、皆にあんなことをさせる下衆な糞野郎ではなかったはず。
『整備班の面々が尊敬の念から自主的にやっている』雰囲気が出ていれば、また違った印象でしょうが。
若干の畏怖の念も含まれた下手糞な演技だったため、年嵩に胡坐をかいた嫌な奴という印象しか受けませんでした。
いやいや、そういうヒトじゃなかったでしょう。
その他、色々と挙げていくとキリが無いのですが。
それでも実物大パトレイバーが格好良く動いてくれれば帳消し。
98式AVイングラムが敵と格好良く闘ってくれれば、いや、せめて格好良く動いてくれれば。
…という、唯一の希望も打ち砕かれました。
本作、殆どイングラムが動かない。
総監督は色々と理由を付けてはいますが、おそらく実物大イングラムを作った時点で資金が切れた。
イングラムが動かない動かない。
動いた!!!、と思っても一瞬。しかも同じ動作の繰り返し。
フルプライスでCG数が少なく大炎上した「銃騎士 Cutie☆Bullet」と同じ状況にも関わらず、何故皆が文句を言わないのか理解出来ません。
鑑賞料金が若干安かったからでしょうか??
映画「ミニパト」でシバさんが解説していた銃弾の軌道/結論が示されない御粗末過ぎる顛末には言葉を失いました。
何より98式AVイングラム改造版の顔が非常に格好悪い。
“趣味”の世界でトップを張るイングラム。
資金難/パーツの寄せ集めだとはいえ、その顔を敢えてダサい方向に改造する理由が全く分かりません。
あの猪木のような顎は何!? どういう機能を持った部分なの!!?
アレを98式AVイングラムと観るのは抵抗を覚えます。
学生演劇サークルの下手糞なオマージュ作品のような本作。
作り手側が意図していない見苦さばかりが目に付く作品に仕上がっていました。
個人的な想いとしては映画「パシフィック・リム」を30万回観た上で、漫画版 廃棄物13号の話を是非実写化していただきたい。
何ならデルトモ監督に託した方が我々が求めるモノが出来る気が。
そろそろ押井守の名前だけで金を出すスポンサー連中は考えを改めた方が良いと思います。
押井監督、及び本作に関わった方々のみ、オススメです。
豊かな表情と仕草・立ち振る舞い
笑いどころがあちらこちらに散りばめられた楽しい作品です。
役者さんたちの表情がとても豊かで、また仕草・立ち振る舞いなどからその人物像がしっかりと伝わってきます。これこそ「実写ならでは!」でしょう。
実物大8メートルのレイバーとそのサイズに合わせた特車二課のハンガーを実物で用意した効果もあり、とても自然に観ることが出来ます。
この巨大セットと俳優さんたちの豊か表情は映画館のスクリーンで観るのが一番だと思います。
テイストがちゃんとパトレイバー
監督自身も「第一章は顔見せ」と言ってるとおり、自己紹介と設定説明で終わったという感じで、物足りなさはあるけど、今後に期待できそう。何より実写なのにちゃんとパトレイバーのテイストです。
丁寧に作ってる感じは好感持てますが、ややレイバーがプラモデルチック?
(^-^;
パトレイバーしてたwww
パトレイバーの実写と聞いて、正直「微妙なんじゃないか?」と思っていたが、意外にも、パトレイバーしてたwww
ハリウッド映画とは違い予算が無いにも関わらず、創意工夫が伺える。日本ならではの映画といえるかもしれない!これは、面白い!!
主演の真野恵里菜さんにとっては、代表作になるんじゃないかな?
全7章と長編劇場版という構成らしいが、早く次を観たくなった。
パトレイバーだった…
事前に川井憲次のテーマ曲と真野恵里菜の立ち姿を見た時点である程度の面白さは確信していたんだけど、結果期待通りの出来だった。キャスティングが何より絶妙で、掛け合いシーンを見ていて、紛れもなくパトレイバー観てるな、という感覚があって、同窓会的満足度は充分に得られた。埋め立て地の草刈りシーンを始め、実写ならではの味も存分にあるし、特に太田莉菜のカッコいい写し方は今迄の押井守の実写にない感じで良かった。逆に実写で違和感があったのは上海亭のオヤジの描き方で、一昔前のアニメならギャグになるところだろうが、ちょっと差別感があってイヤな感じだ。あとエンディング曲を真野恵里菜が唄うのは異存ないが、出来れば川井憲次曲でやってほしかったな。
予告観る限りでは次作以降も楽しめそうだが、あくまでテレビシリーズをトレースしたものとして期待値を上回っているという部分はあるので、一本の映画としての勝負は来年の長編、ということになるかな。アニメの劇場版を超える、もしくは並ぶというのはかなりの難関だけど、今作の感じでキャラクターの面白さを積み重ねていけば、あるいは、という気分にもさせてくれた。思う壺にハマった感もあるが。
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