劇場公開日 2014年4月5日

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「まだこの“第1章”だけでは決定的な評価は下せない」THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5まだこの“第1章”だけでは決定的な評価は下せない

2014年5月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

押井守の代表作の一つ、今も根強い人気を持つ「パトレイバー」を実写化する話題のプロジェクトの第1弾。
僕自身もこの作品が大好きで、映画もアニメシリーズも何度見た事か。
従来のロボットアニメと違って、リアリティ溢れる設定や世界観、個性的な登場人物たちが織り成すユニークなストーリー…。
この作品が好きな分、期待と不安を抱きつつ、劇場公開からひと月半という有り難いスピードリリースで鑑賞。

「パトレイバー」の世界を知り尽くしている押井守が総監督を務めているだけあって、アニメの世界観をそのまま継承。
ゆる〜い展開や、うんちくや、アニメでお馴染みの上海亭など、ファンならニヤリとしてしまう。
今回の特車2課は、アニメの登場人物たちではなく、3代目という設定。
ここは賛否分かれる所かもしれないが、アニメの登場人物たちはキャラが立っているのでそのまま実写化したらガッカリするだろうし、名前にオマージュは捧げ、まあ許容範囲の新設定なのでは?
泉野明(“いずみのあ”ではなく“いずみのあきら”)役の真野恵里菜は可愛いし、ロシアと日本のハーフのカーシャ役の太田莉菜はクールビューティーだし。
影が薄い男性陣はガンバレ〜!(笑)
アニメでもお馴染み、千葉繁演じるシバシゲオが師匠・榊のような整備班長になっていて、感慨深い。

しかし…一本の映画としては中途半端。
尺も短く、これ一本で今回の実写化プロジェクトを評価する事は出来ない。
これから続く全7章の中編と来年GW公開予定の長編でどう展開していくか。
中編はアニメシリーズのようなコミカルエピソード、長編は映画のようなシリアス作品かな?

それから勿論、実物大のレイバーが活躍する所も見たい!

近大