「思春期らしい」思い出のマーニー いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期らしい
背景綺麗だなあ、北海道が舞台なのに北海道弁があまりでなかったのは何か訳があるのでしょうか。いや別にいいんですけど、じゃあわざわざ舞台を「北海道」と明言する必要なんてあるのでしょうか、なんて。
札幌の人間はあんまり北海道弁が出ないってことなんですかね。「探偵はバーにいる」でも原作の方ではほぼ北海道弁出ませんし、物語に支障はないのでいいのですが、ちょっと気になりました。
主人公は最初男の子だと思ってました。だって予告版で、あいをみつけたみたいなような煽りがついていたんですもの。でも女の子でちょっとびっくり。それであんまり大好きだいすきと言うので、途中まで百合疑惑が浮上してました。えージブリそんなことやっちゃう?最後に?と思ってたので結末に少し安心。そして感動です。
こう段々と丁寧に広げていった物語をしゅっときれいにまとめた感じです。私は好きだなー。
あと主人公が急に暴言を吐いたりするのがとても人間らしくて良かった。思春期の女の子らしくて、人間はすべてきらきらした存在ではなく、どんないい子にも影があって感情のゆらぎがあって、ということがわかってよかったです。こういっては何ですが、宮崎駿作品でみられる無条件の人間への信頼、人間は美しいという考えより、よっぽど共感できる。
なーんて。
おもしろいしマーニーもかわいいし景色もきれいだし、見てください。
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