「それは、大切なものに気付いた、ひと夏の奇跡。 ある少女の、成長の物語。」思い出のマーニー たくっちさんの映画レビュー(感想・評価)
それは、大切なものに気付いた、ひと夏の奇跡。 ある少女の、成長の物語。
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良かった。
よかった(大切な事なので二回言いました)。
とりあえず。
観ずに、百合だ、レズだ、言ってる人は
切腹ものでいいと思います。
原作は未読です。
観賞後だからこそ言える言葉ではありますが
何を言ってもネタバレにしかならないと思いますので
作品のストーリーについては語りません。
ただ、ある種のミステリー作品なので
あらすじを調べないようにご注意ください。
前半約一時間は伏線張りに終始。
残り30分でこれどう纏めんの…?と思っていたら
怒涛の展開で度肝を抜かれました。
メインキャスト二人の声を棒読みだの言う人がいますが
自分は気になりませんでした。
むしろ、二人の置かれた生活環境を考えると、
よく合っていたのではないかなと思います。
特に前半の杏奈。
人との距離感が分からず、愛を知らない環境下では
人は人に優しくなれないのだから。
その辺りのぶっきらぼうな感じがよく出ていたと思います。だからこそ後半の表情と声が映えるのですけどね。
マーニーはやや物足りなさを感じましたが
出生の環境を考えるとやはり許容範囲でしょう。
また、プリシラ・アーンの主題歌は
観賞後に聞くと心に染み入るものがあると思います。
壮大、というほどのものではないですが
素晴らしく深い、愛のお話です。
愛されてない人なんか、いない。
悲しみを知ったからこそ人に優しくできる愛もある。
愛なんて人それぞれですよね。
一つ難点は…、皆さん書いておられますが
この作品起承転結で現すと
承が異様に長いんですよね。
また、転があっという間ですぐ結へ向かう為
腑に落ちづらい展開にはなっていると思います。
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