「なんでアンナが成長したのかよくわからない作品。」思い出のマーニー en knさんの映画レビュー(感想・評価)
なんでアンナが成長したのかよくわからない作品。
予告観た段階でわかってはいたが、かなり淡々とした作品である。宮崎作品の多くにあるようなアクションシーンや想像力の塊のような世界観はもちろんないので、いわゆるジブリ的なワクワクを期待して行くと期待はずれかもしれない。
感動するかはわからないが、泣けると言えば泣ける。泣かされた感ある。
作品はというと、どの層に向けた作品なのかよくわからなかった。ないのかもしれないけど。
原作は児童文学らしいが、子供が見るにはちょっと話重たすぎるし共感するのも難しいんじゃないかと思う。
じゃあ大人向けかと言われるとすっきりしない内容だった。アンナがマーニーとの出会い?を経て成長していくという話なのだろうが、そっちに焦点がいってなくて全体としてはマーニーが何者なのかに気がいってしまって出来損ないのサイコサスペンスを見ているような気持ちになってしまった。マーニーとの関係を知ったことでなぜアンナが劇的に周りとの接し方を変えることになるのかが自分には理解できなかった。理解力が足りないのだろうか。
また、原作から舞台を日本に変えた以外にどの程度手が加えられているかわからないが、やたら説明的だと感じた。絵を描いてるおばさんもはやただの説明要員だったし、マーニーの正体をお母さんから渡された写真で知るシーンも冗長に思える。
でも相変わらず食べ物は美味しそうだった。
トマト食いてえ。
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