大きい1年生と小さな2年生のレビュー・感想・評価
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カタルシスなんていらない
監督は『帰ってきたドラえもん』『おばあちゃんの思い出』『ぼくの生まれた日』『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』『漁港の肉子ちゃん』の渡辺歩
高木漢脚本作品初鑑賞
謎の高木漢
おそらく一度きりの誰かのペンネームかもしくはA-1 Picturesの共同ペンネームかもしれない
キャラクターデザインは『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』『映画 窓際のトットちゃん』の金子志津枝
2年生より大きい1年生の男の子まさや
2年生だけどまさやより背が低いあきよ
2人の友達に2年生のまりこ
団地から小1小2が歩くには距離がある一本杉まで一年生のまさやが綺麗な花を取りに行く話
小冒険
ついてきたあきよがまさやが危ないところを腕を伸ばして助ける
あきよがまさやにあげたポシェットはタコじゃなくてウサギだった
ほのぼの
金子さんのイラスト好き
「アニメミライ2014」の中で一番キツかった。
描かれる絵は背景が淡く、動きがある登場人物等の色が濃い。
動きが強調されて観易い作り。
キャラの造作もほんわかしており嫌いな絵柄ではありませんでした。
が、脚本が非常に良くない。
体が大きい、けど小心者で1年生「まさや」。
背が小さい、けど「まさや」の世話を焼くお姉さん的な存在の2年生「あきよ」。
そこから連想されるのは頼りない「まさや」の成長記。
確かに話の筋としては上記の連想に沿っているように見えます。
が、肝心要な所で「まさや」が活躍しない、という致命的な展開。
観ている側は全くカタルシスを感じない作りになっています。
特に展開を誤ったと思うのが『トンネルの入り口時点の夢シーン』と『終盤の川のシーン』。
観ている側としては「まさや」に切り抜けて欲しい。
…にも関わらず、何故か作り手側はこの大事な場面で「まさや」を甘やかします。
そのため、このシーンでのカタルシスが全く無いという残念展開になっていました。
顛末も酷かった。
本来は観ている子供達にも分かってもらう必要がある、少なくとも感じてもらう必要がある、行動に伴う「権利と責任」について。
本作では全く触れていません。
周りを考えない行動に対して親が取るべき態度を示さなかった点。
(仮に子供がいたらですが)私は子供に観せたくはない作品でした。
またキャストも良くなかった。
主人公「まさや」役の田村陸心の声が高過ぎて癇に障る。
本来はハスキーボイス少年役が多い…そうなので、完全に配役ミスだと思われます。
無理して出した高い声が態とらしさを醸し出していました。
あとこれは声の高さ云々では無く、話すテンポも癇に障りました。
「アニメミライ2014」の中で一番キツかったです。
(結婚の予定もないですが)自分の子供には観せたくない作品でした。
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