「地味だけど良い作品」ファーナス 訣別の朝 小町さんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけど良い作品
かなりの豪華キャストってだけで観ました。
製作にはリドリー・スコットにディカプリオ、とにかく贅沢。
全編を通してずっと重く暗く地味な作品でしたが、その重さと暗さが緊張感を保たせていたと思います。
よくあるクライム作品では派手な銃撃戦がありますが、この作品は大きな盛り上がりもなくひたすら淡々とストーリーが進みました。
でも緊張感があるのです。
やはり豪華キャスト陣の演技大会だからでしょうか。
感情を表に出さない兄のラッセルといつも兄を心配させる弟ロドニー、その弟から兄への手紙のシーンと、今でも好きなのに別れた恋人に妊娠を告げられ「おめでとう」と言うラッセル、この2つのシーンは心にかなりきました。
クリスチャン・ベール良いですねー。
ラッセルの決断を全く否定する気にならなかったけど、その後がとっても気になって、そしてその後がわかる短いラストシーンにホッとして観終わる事ができました。
田舎の寂れた街の雰囲気がこの作品にピッタリでした。
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