サブマリンのレビュー・感想・評価
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犬アレルギー
思春期真っ只中!
15歳のオリバー・テイトは、自分が死んだ時に行われた盛大なお葬式ことを妄想してみたり・・・
ちょっとクラスでは浮いた存在。
同じクラスメイトの、これまた一風変わった女の子ジョーダナに恋をする。
しかし、自宅隣に 母親の元彼が越してきたことで 夫婦の離婚の危機を感じ
彼女との約束よりも、家族を優先したことで ジョーダナとの関係に亀裂が入るが・・・。
Sっけのある(?)ジョーダナに振り回されがちだけど
彼は彼なりのアプローチをしていて、なかなか面白い。
実は、ジョーダナ自身も 弱い面はあるけれど
そっけない感じとか、ちょっと背伸びしてる感じもするし
シンプルそうで複雑な 15歳って感じです。
思春期真っ只中の 妄想好きの少年の
家族や恋の悩みが、リアルなテイストで描かれている
そんなお話です。
最後に、波打ち際で2人で立っているシーン・・・
セリフはないんだけど、好きですねぇ~!
思春期
最近たまたまウェスアンダーソン作品をいくつか見て、この「サブマリン」を見たのですが、始まって早々「あれ、ウェスアンダーソン?」と思ってしまうくらい似た雰囲気を感じました。
色使いやテンポ感、意味不明だけれど少しくすっとしてしまうような登場人物の癖や特徴など、まさにという感じです。
けれど、最後まで観ると「あ、やっぱり違うな。」という感じでした。
主人公くらいの年齢に誰もが一度は体験するであろう、それまでの自分がぶちあたってこなかった大きな問題。後々考えると大したことないのに、思春期にはそれがとても大変なことに感じて、意味不明な行動をしたりめちゃくちゃにしてしまったりする。その「青さ」みたいなものが決して重々しくない、コミカルな感じで描かれていました。主人公も愛らしい少年なのですが、その恋人の女の子が特によかったと思います。身勝手で、わがまま。そして自分の淋しさを受け入れてもらえないとすぐにやけくそになる。まだ子どもと大人の狭間にいてもがいている感じが伝わってきました。
ラストシーンもあの場所に設定したのはとても素敵でした。
思春期のほろ苦さ
うとうとしながらになってしまったけど、「永遠の僕たち」を彷彿とさせるようなストーリーだった。
思春期特有の悩み。
両親のこと、学校のこと、恋人のこと。
まだこの年ではすべてを抱えきれなくて、自分のことでいっぱいで、湿っぽいのは重くって。
でも、大事なものは間違えて手放してしまったとしても、また手に入れるために傷付いても努力して行く姿が、とてもよかった。
最後の海辺のシーンで、彼女が居てくれたところ、そっけない返事をしたところが、とてもとても、青春の淡さとほろ苦さを表していて、とてもよかった。
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