真夜中の五分前のレビュー・感想・評価
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三浦春馬〜美しいひと
ルオランとルーメイ(リウ・シーシー二役)、双子の姉妹のミステリアスな関係が徐々に明らかに。
ルオランであり、ルーメイでもあった二人の苦悩する姿が切ない。
セピア色に染まる街並みをバイクで走る映像がいい🛵
ナイーブでナチュラルな魅力の三浦春馬さん。もっともっと観ていたかった。
映画館での鑑賞
ルオラン推し
上海の時計屋で修理工として働く良(三浦春馬)は、プールで会ったルオラン(リウ•シーシー)から、双子の妹ルーメイ(リウ•シーシー二役)への婚約祝いのプレゼント選びを手伝って欲しいと頼まれる。次第にルオランに惹かれる良だが、ルオランは妹の婚約者ティエルン(ジョセフ•チャン)が前から好きだが、小さい頃から何でも妹に取られて嫉妬心を抱くとともに、その事で悩んでいた。
良はそんなルオランの気持ちを受けとめ、彼女との距離を縮めていく中、ルオランとルーメイがモーリシャス旅行で事故に遭い、片方が亡くなった。どっちが生き残ったのか?という話。
比べたらルオラン推しだな。
生き残ったのもルーメイじゃなくルオランって事だよね。
良と別れる必要ない様に感じたが、ルーメイとして生きていくつもりなのかな?
余韻を残す終わり方だった。
ゆったりした時間の流れと謎、きれいな映画
個人的に淡々とした映画は好きです。なので、この映画は退屈という感想もありますが、私は好きだと思いました。
全体として透明感があり、きれいな映画です。
三浦春馬さんが出演しているということで初めて視聴しましたが、2回目に見たときの方が深く味わえたと思います。1回目に見たときは、ところどころで入る姉妹の入れ替えに「???」な部分もあったので。
生き残ったのはルオランだが、意識がルーメイと入れ替わるような経験を幼少のころからしているため、自分がどちらかわからなくなってしまう。しかし、最後は「今」を生きるため、時計の時間を直し、これまでのルオランでもなく、ルーメイでもない、自分らしい自分として生きていく覚悟をした、そして、改めて良との物語が始まる、と私は感じました。
1回目に見たときは、別れを伝えにきたのかなと思ったんですが・・・。
淡々とニュートラルな表現なので、見る時の自分の気持ちによって、どちらにも思えますね。
そういうところも好きな映画です。
白黒つけないと気持ち悪いという方にはおススメしません。
美しき共依存
美しい双子の姉妹、そして成功者と中国で働く青年との話。
姉妹は小さい頃から共依存に陥っており幼少期に味わった苦しみを共有する事で心身のバランスを取っていた。
衣類、楽しみ、そして憎しみ。
同じものを好きになり、同じ未来を夢見る。同じ人を選び、同じ人に癒やしを求める。
一人を失った彼女はしだいに精神を保てなくなり自分が何者か分からなくなる。
その間で揺れる男性たち。
この難しくも美しい話が、
中国との合作なのがとてももったいない。
日本で制作して日本語だったらもっと日本でヒットしたのではないか。
三浦春馬はこういった普通の青年を演じるのがとても上手い。
行定勲監督の作品はいくつか観てきたけれどこれはDVD買いしたい。
真夜中の五分前
三浦春馬の演技に引き込まれ最後の結末の行方がドキドキの展開になる。恋をしていく、彼の心が真実は一体どうなのか、彼自身がいったい誰を好きになったのかわからないのではないのだろうか?三浦春馬自身が素直だからこんなにも表現豊かに演じられるのだろうと感じる作品。伏線が様々とあり何度見ても三浦春馬から目が離せなくなる。
誰も他人を愛することはない
リウ・シーシーさん目当てだったが、かなり面白く、深い内容だった。
どちらかわからないほど瓜二つなこの双子は、自分自身がそれぞれルオランとして、ルーメイとして、本当に承認されているのか、愛されているのか不安に駆られていたのかもしれない。自由に生きるルーメイに比べて、やりたかった仕事やティエンルンを取られてしまったルオランは、とりわけ自分のアイデンティティがあやふやだったのではないか。
作中に出てくるフェルナンド・ペソアの「誰も他人を愛することはない」の詩は、ルーメイ(仮)にとって救われた言葉だったのではないかと思う。ルーメイ(仮)は自分がルーメイなのかルオランなのかを、他人から識別してもらうのではなく、自分がどう思うかを選択していくのではないか。個人的にもこの詩の内容はものすごく腑に落ちた。
ルーメイ(仮)と表記したが、旅行中の手紙の内容とラストシーンを合わせて考えると、やはり生き残ったのは姉のルオランなのではないかと思う。時計を戻しに来たのは、自分がルオランであることを証明するためではないか、と思った。
自分を愛すること
ものすごくゆっくりと、一定のテンポで進んで行く映画でした。
私は三浦春馬の顔と演技が好きで、視線の動きで感情表現するところがやっぱり素敵だなぁ…と思いました😍 そしてリウ・シーシーの1人2役も見事❗纏ってる雰囲気が全然違う😲
双子に生まれて何度も何度も他人(もう片方の姉妹)に間違われると自分の存在感とか薄くなって行くのかなぁ…とか想像しました。
結局自分の存在を認めて愛する事が出来なかったルオランは自分を見失ってしまったんですね。でも最後にあの詩を読んでそれに気が付いた😊 地味ではあるがハッピーエンドで良かったです。
可愛そうなのはさんざん振り回されたティエルンでしたね😅
どっちかなぁ
どちらでもいいでしょう!ってかんじだったけど
やっぱりどっちだったのかは気になるところだよねぇ。
個人的にはルーメイだろうなと。
モーリシャスで今を生きようと思うって言った
ルオランがルーメイにすり替わろうとするのは
考えづらいかなぁ。
うーん、まぁどうかなぁ
全体的に綺麗で音楽も好きだったなぁ
誰かと議論したくなる
本多さんの小説が好きなので見てみました。 ですが、この原作は読んだ...
本多さんの小説が好きなので見てみました。
ですが、この原作は読んだことはないです。
私にはハッキリとした終わり方だとは思えなくて、どっちなのかな?って感じの終わり方だと思いました。
でも最初から最後まで雰囲気が素敵でした。
愛の迷宮。
タイトルからしてミステリアス。
最後まで鑑賞しても、結局どっちだ?感は残ったままで、
何ともいえない気分で劇場をあとにするような作品。
こういう風情タップリの趣が好きな人にはハマると思うが、
行定勲の過去に拘る男を描くねちっこさが、短気な私には
ややいらつく場面も多い。というか始まった時点からすでに
ミステリー感覚で双子姉妹が描かれていくので、分からない
ことはないが、けっこう混同する(ワザとそうさせている)
一卵性なのでソックリなのはもちろん、性格や嗜好、動向まで
いつも入れ替わって楽しんでいるようにふるまう妹のルーメイ。
姉のルオランに恋をした青年リョウ(三浦)は、実は妹の婚約者
であるティエルンとは先に恋をしていて、妹に奪われたという
話に戸惑うが、彼女を支え続ける。ところがある日旅行先で
事故が起こり、姉が死亡、妹が生還。という不幸が襲う。
ティエルンは妹といる確信が持てず、リョウに相談をするが、
リョウはあくまで妹だと信じる。さて真相は…
うーん…。怖いよなぁ、嫉妬も絡んでいるし^^;
気味悪いくらい相似形の姉妹なので(やや変えているが)
髪型まで一緒にされたらおそらく分からない。
観ているこちらとしては、もちろん同じ女優が演じているので、
顔がそっくりなのは仕方ないとして、どこで見破るか。がミソ
になる推理劇なんだろうなぁと思っていたのだが…
主人公リョウを演じる三浦春馬は、ほぼ全編中国語で演技。
彼が何故そこで時計職人をしているのか、過去に亡くなった
彼女の話など、ぽつぽつと分かってくるが、特に多くは
語られない。どちらにせよ、過去のトラウマに囚われた男が
またもや愛の迷宮入りをしてしまった。という感覚ではある。
果たしてルーメイは、本人なのか、それともルオランなのか。
物語の鍵はラストに仕掛けられている。
(私は毎時ピッタリが好きなんで進めも遅らせもしないなぁ~)
ゆったりとした時間
最近の急展開等の作品が多いなか、実に丁寧でゆったりとした時間が流れる作品でした。
最後に振り返ったのは姉?妹?と意見が分かれますが、監督いわく答えは…濁してました。皆の受け取り方や観るたび毎に感じ方が変わる不思議な作品ですね。(ちなみに私はルオランに1票!)
ありきたりな双子恋愛もの…かと思いきや
前半は双子としての苦悩がありながらも、比較的恋愛路線。ゆっくりと手を繋ぐシーンは、甘酸っぱい気持ちにさせられます。後半はより双子としての苦悩が色濃く描かれ、さらに愛するということに焦点が移っていきます。
双子でなくとも「自分の大切なものを奪われる」経験がある人は、前半はその苦しさと嫉妬する自分への苦悩に共感できると思います。
人を愛するということ、信じるということはどういうことなのか。ありきたりな入れ替わり恋愛ものかと思いきや、深く考えさせられる映画でした。観たあともずっと余韻が残ります。
原作が読みたくなりました。
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