「食物連鎖とは」寄生獣 完結編 0さんの映画レビュー(感想・評価)
食物連鎖とは
クリックして本文を読む
食物連鎖と言えば、浮かべるイメージがあると思う。虫がいつも下で人間が頂点に君臨している図だ。しかしこれは“ヒト”が頂点にあるということではなく、人間が長い間に作り出した文明が。あるいはその集団がてっぺんにあると言える。そんな中、突如として何処にも分類されない生物が加わったとすると、その定義はことごとく崩されるハズだ。パラサイトはヒト個人の上には立つが、集団の上には立てない。本来、主人公であるはずの地球を忘れ、自らを主人公だと思い込んだ“人間”という集団社会に、我先にと生態系を支配しようとするパラサイトたちは正しくもどこか狂っている気がした。残虐どうこうではなく。つまり、人間も同じなのだ。
芸術とでも言うのでしょうか。唐突に始まった濡れ場の必要性がよくわかりません。
今作もPG-12ということですが、サイコパスによる冒頭のナイフでの虐殺シーンは、観てるこちらまで胸が痛いしエグい。R-15の指定は必要じゃないかと…
深津絵里や浅野忠信が呆気なく死んでしまうのには拍子抜けでしたが、どちらもいい味を出していた。
特に浅野忠信のラスボス感は凄い。
謎の虐殺犯のキャラは本当にサイコパスで良かったと思う。特に最後の、いつ殺してもおかしくない状況を作れたのは、異常なサイコパスならでは。
染谷将太と橋本愛も適役。キャスティングには文句なし。
山崎監督は次々に話題作を量産してるし、日本映画を支える大きな一角だと思う。
今一度、現代を見直させられる良作。
コメントする