「面白かったです」寄生獣 完結編 Hioracさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったです
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漫画原作の実写化となると公開前から風当たりが強くなりがちです。しかしこの映画は前編後編共に面白かったと思います。
そもそもの原作の良さによるところは勿論ですが、何より皆さんの演技が素晴らしいです。パラサイトという感情の無い生命でありながら人間世界で生活していく中で徐々に感情が芽生える深津絵里さんの演技は特に素晴らしく食い入るように観てしまいました。他の俳優の方々も物語の重要部分がCGなので撮影のときは演じるのが難しかったと思いますが迫真の演技でした。バックボーンを勝手に想像して勝手に感動してしまいました笑。
根底に流れる作品のテーマもとても力強いものです。種の存続、種の共存、人間と化け物は相容れないのか、観終わったあとに色々と胸に残る強いメッセージ性があります。劇中の一言一言が強く印象に残りました。
「死」によるメッセージは邦画では特にありがちですが、本作は「生きる」ということに重きを置いているように感じました。
原作との違いでなかなか受け付けない人もいるとは思いますが、「寄生獣」という作品のメッセージ性は損なわれていないように思います。それにしてももう何十年も前の作品でありながら今もなお強いメッセージを残す「寄生獣」という作品はとてつもない漫画なのだなと改めて思わされました。
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