「お腹いっぱいの108分」寄生獣 と〜しゅんさんの映画レビュー(感想・評価)
お腹いっぱいの108分
想像以上に面白かった。
たぶん数ある原作の実写作品の中じゃトップクラスの出来。
観る人の観点によって違うと思うが原作ファンの自分から見ても納得のいく実写化でした。
一つの娯楽作品としてよく仕上がっていると思うし、時間の為か多少の薄さは感じられるものの原作のテーマの外すことなく捉えている。
それに加えて新一の家が母子家庭だったり、里美の名ゼリフの位置があの場面に変わってたり実写特有のアレンジも沢山盛り込んであるが違和感もなく逆に良かった。
原作にはない展開や設定の変更が逆に映画を良い方向へ導いていると感じた。
多分、低評価の人はこの辺が許せなかったんだろうが自分的にはとても良いアレンジだった。
原作通りだったら逆に萎えてたかもしれないw
確かに原作を知ってる方からしてみれば阿部サダヲのせいかミギーが可愛すぎる。(ホントにかわいい…)
でもそれはそれでまた良かった気がする。
新一を演じる染谷将太の演技力も凄く原作のイメージを掴みつつ完全に自分のモノにしていた。
里美役の橋本愛もイイ感じで現代っ子になってた。
田宮良子役の深津絵里は最初はイメージ違いだったが第一声で原作の田宮と姿がダブった。
そして個人的には島田役の東出昌大が良かった。特に美術室のシーンは怖かった。ホントに怖かった…。
彼が一番パラサイトっぽかったな…
VFXの完成度も高く、原作の描写をよく表現していた。
残酷な描写も微妙な案配で原作の魅力を損なわず実写でも観るに耐えれるものになっていた。(少なくとも自分は)
本当に108分があっという間に感じられ、余韻も半端ない。
早く続きが観たい。
完結編への煽りが凄まじく良かった。
早く観たくて仕方ないw
欲を言えば島田の活躍をもう少し見たかったので五つ目の星は半分で。