「漫画を全く知らない者としての感想」寄生獣 kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)
漫画を全く知らない者としての感想
人間の脳に寄生して人間だけを食らって生きる生物が現れた。高校生の泉新一は、右手を脳に寄生しそびれた生物(ミギー)に乗っ取られる。しばらく共存していくうちに、寄生生物と人間との攻防に巻き込まれていく…。
私は漫画を読んでおらず、全く何も知らずにこの映画を観た。なかなか面白いコンセプトで、こういう奇想天外SFものは好きだと思った。普通の暮らしに紛れる超おかしな出来事。それから、母子の話もとてもいいと思った。最初の弱々しい主人公もいい。序盤はわくわくした。
しかし特に後半から話がダラダラとして盛り上がりに欠け、映画全てが何かへの序章としてだけ存在している感が否めなかった。漫画ファンを納得させる事に気を遣いすぎたせいで、映画として一つの作品と成り立つ構成力に欠けた例だと思う。消化不良気味。
もちろん後編も観てみるつもりだが、前編を観てもやもやするので、これだったら一作にまとめて欲しかったと感じる。
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