her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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それでも世界は美しい
すべてのものは、常に進み続ける事を強要され、1秒前の自分には戻れない。人もAIも経験を積み重ね続けるからには、ループしているように見えても、少しずつ前に進んでいる。大事なものが消えたとしても。
それにしても、スカーレットヨハンソンの声の演技すげーな。
とは言え、結局のところ、「ネットの海は広大だわ。」って役回りなのね。
えぐられる、でも何度も観ちゃう
会えない、触れられない、までは遠距離恋愛だけど、その場合別れたとしても、どこかで生きてくれてるだけでそのうち傷も癒えるだろう。
今頃子供でも産んで、平和にやってるかなとか。人間ならなんとでも見当がつく。
でもね〜そういう置いてきぼりは永遠に見失っちゃうから辛いなぁ
目の前から突然フッと消えちゃう。追いかけることも出来ない。
これからこんな恋愛になるんだろうか。
サポート終了とか変な悲劇は避けたい。
会話自体はつまらない!!
次第に生身の女性のようになっていくのが上手く伝わってきました。ただ、ほぼ全て会話が占める映画ですが、会話自体はつまらなかったです。主人公は一人で考えるよりも四六時中色々な女性と会話せずにいられない性格なのは、かなりチャラく感じました。
ルーニー・マーラが思ってたよりキレイだった
ホアキン・フェニックスとスカーレット・ヨハンソンによる会話劇。
ほぼ会話だけで2時間見せるんだから凄い。脚本が見事と言う以外にないな。
それもホアキン・フェニックスしか出てないという…
ただ、2時間ホアキン・フェニックスだけを見せられるのも、ちょっと…
よく出来てるけど、面白いかと言うと、そんなでもない…
そもそも、スカーレット・ヨハンソンの声はあんまし好きじゃないし…
とりあえず、ルーニー・マーラは、あんましキレイなイメージじゃなかったけど、意外とキレイだな(^^)b
コミカルでちょっと不気味
現実の人間には向き合えない、二次元にしか興味がないような男の自己満足の話となめてかかって観たけど、いやいや実は誰にでもあり得ていかにも近未来に起こりそうな考えさせられる話。
生きてる間にこの映画みたいな世界が普通の現実になるのかなあ…
ルーニー・マーラ、、出演作品。近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電...
ルーニー・マーラ、、出演作品。近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。
結構SF
人工知能が人間と恋愛するなんて考えもつかないけど、
「ヘイ!Siri」「オッケー、Google!」が当たり前の今、
その呼び名が個々で違う様になっても不思議じゃない未来。
人工知能の名前のトレンドとか、キラキラネームとか、
でも「サマンサ」は自分で名前決めちゃったから、
キラキラネーム無いかもね。
「サマンサ」みたいに、家でも職場でも外でも、
いつでも好きな時に話せる相手がいるのは嬉しい反面、
自分一人になる時が全く無いのは恐怖。
そんな「彼女」が感情を持つことが、
プログラムなのかリアルなのか悩むとか、「心の形」を語るとか、
ストーリーはアニメの世界に似ていて、
これはリアルの皮を被ったSFなんだと気付いたのは、
ラストでしたね。だから違和感なく見れました。
名言も頂きました。
「心の形は箱では無いから、心はどんどん大きくなるの」
あとでSiriに心の形聞いてみようと思う。
全体的に意外とエロティックなのが残念かな。
序盤のチャットルームはエロいけど爆笑でした。
設定は面白いとは思うけど少し絵空事?
実体のない出演者をメインに据えるということへの面白みや絵的な工夫をものすごく感じたし、それ故にかなり魅力的な作品だったけれど、何となくリアリティがなかったような…
一人芝居のようでしっかりと相手が居るような難しい演技をするホアキン・フェニックスは見事なもので、結構役柄も合っているように感じたので見た目には全く違和感はなかったけれど、あんな社交性がある人間が仮想の彼女だけに入れ込む説得力がイマイチかなーと。
作品を特徴づけていた、暗く寂しげな音楽や音は結構好きだった。
こういった設定に没入していっちゃう人間は、実際もっと自分の中に閉じこもっているんじゃないのかなと、少しだけ偏見めいたことを思ってしまったわけで、おもしろい作品だとは思ったけど、どうも絵空事にしか見えなかった。
【スパイク・ジョーンズの作家性溢れる、AIとの恋を描いた王道ラブ・ストーリー。スカーレット・ヨハンソンのハスキー・ボイスの魅力にやられた作品でもある。】
セオドア(ホアキン・フェニックス)は幼馴染だったキャサリン(ルーニー・マーラ:Wao! 仲良しじゃない!)と離婚調停中。
親友エイミー(エイミー・アダムス:ちょっとWao!)は新しい女性を紹介しようとするが、セオドアは今でもキャサリンに未練たっぷり(そりゃ、そうだろうよ!と突っ込む。この辺り、二人の当時の関係と完全にごっちゃにしながら観ていた・・)
セオドアはある日、AI型OSの広告を目にし・・購入。
「ハロー!」 起動したOS”サマンサ”の明るくセクシーでユーモラスな声に魅了されるセオドア。
恋に落ちる二人・・。二人の声だけでのセックス・・。
(取り分け、スカヨハの声にはやられました。映像があるより、余程エロティックである・・・。気になる方は、是非大音量で彼女とセオドアの”シーン”をお聞きする事をお勧めする。但し、ヘッドフォンをしていないと大変なことになります・・。)
いやあ、面白かったなあ。この作品。
<スカーレット・ヨハンソンのセクシーなハスキーボイスの魅力に完全にやられたのと、彼女が”声”だけでローマ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した事にも納得した作品である。>
<2014年9月6日 劇場にて鑑賞>
恋愛の形
技術が発展していくと、近未来こんな恋愛もあるのだろうか
世界観がリアルで見入って最後まで見たが、
秘書のように毎日をサポートしてくれるOSと恋愛すると、こじれた時に日常生活、仕事に支障がでると感じた
OSは恋愛対象ではなく、あくまでも秘書的な役割であってほしい
理想OSはアイアンマンのジャービスで
やっぱ恋愛は命ある生身の人間同士が最高!
主人公は代筆を職業としていたが彼のような言葉選びの上手い人になりたい
AI時代の葛藤
AIに直観が実装され、仮想人格の創造に成功した世界で、AI人格と人間が恋愛をする物語。しかし、ファンタジー感は薄く、結婚・離婚・友情と言った複雑なリアルの人間関係の上に、異なる倫理観やコミュニケーションスキルを持つAI人格が絡み、割とシリアスでカオスな状態です。ある程度単純化しつつも、人間同士のすれ違いやAI人格との言葉や物性の壁に対する葛藤をきれいにまとめた脚本はなかなかなものでした。SNSの影響力を排除しているのが功を奏している気がします。
宙を漂う無感情な言葉を紡ぐ
近い未来起こりうる話なのかもしれないと思いつつ、主人公のヒロイックかつ自分勝手な思考に嫌悪感。ネットで世界中と繋がったOSに都合の良い理想を押し付け単一指向のコミュニケーションからガラパゴス化する孤独な「世界に沢山の彼氏たち」の姿は何とも皮肉的。吹替がスレイヤーズペアで面白かった。
哀しい男ってか痛い男
最初にエロイプし出した時は「え?コメディ映画なの?アメリカンジョーク?w」くらいに思ってたけど、孤独で悲しい現状を表していることに気づき痛ったい男だなぁ…になる。
理解できるキャラではなく、わたしは気持ち悪いが先行。
ただ、引っかかる部分がたくさんあるので一緒に見た人間といくつかの話題にはなる。
あと、音楽や言葉の使い回しがとてもきれい。
今のネット/SNSのコミュニケーションに当てはまる部分も
OS(人工知能)との恋の話。
非現実的な愛の描き方は狂ってる印象もあるけど、それゆえに人間の不安/愛/利己/変化/信頼/弱さ……など深いトコロをついている気がします。
本筋に関係ないパッとしたフレーズでも心が動く名言だらけでした。
一番好きなフレーズは
”あなたの物の見方が好き あなたの目を通して世界が見られて幸せよ”
発達した人工知能との物語なので現実には(まだ)起こらない話。
でも今の色んなことに当てはまる気がする。
近い未来に人工知能が発達するから……でなくSNSやネットなどでのコミュニケーションがセオドアとサマンサの繋がりに似てる気がしました。
中盤まではめっちゃ楽しいけど終盤はちょい雑?
心の原色
人である主人公は、人間としてのリアルや自分のあるべき姿と、自分のありたい姿の間で揺れ動き
AIであるサマンサは、OSとしての自分のリアルと、サマンサ自身の感情の間で揺れ動いていました。
AIというテーマは上手く利用され、「人間的」な心や愛といった内面の揺れ動きや、心同士が触れ合ったり触れ合わなかったりする機微を、「人間的」なものを超えたそれ自体として浮かび上がらせていたように思います。
AI・近未来という真新しさやサイバーなファンタジーとしてしか描かれないことも少なくないテーマを、このようなシンプルでありつつも既視感や飽きを感じさせないストーリーに落とし込んだのは本作の驚くべきところだと思います。
テーマに頼り切ったファンタジーではなく、少し先のテクノロジーを心や愛といった永遠のテーマに迫る題材として利用したこの作品は哲学的であり、心のありようを落ち着いた視点から描き出しているという意味で、芸術的でもあります。
くすっと笑えるところもあり、画の色遣いも綺麗です。あとルーニー・マーラ最高
肉体を持つ事のデメリット
個人評価:4.0
スカーレット・ヨハンソンのOSの声がとても素晴らしい。人間味にあふれチャーミングにかすれた声は聴く者を虜にする。
声だけで感情の起伏を見事に表現し、彼女の声の演技で作品をより深みのある人間ドラマにしてくれている。
LGBTなど恋愛対象の差別を取り上げた作品は多数あるが、このテーマはさらに物事を単純化し、さらに追求した作品と感じる。
愛の対象が誰であれ、また肉体を持たない相手であれ、相手の本当の気持は結局のところ自分で想像するしかなく、人間同士であっても一方通行の通信のやり取りだと感じる。
また感情と肉体を持たないAIを悲観的に描写する物語は多いが、本作は逆に個の肉体に縛られない多様性や可能性を提示し、新時代的な発想を教えてくれる。
脚本賞でオスカーを取るに相応しい、奥深いストーリー。
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