劇場公開日 2014年5月30日

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「ギターがいい。」インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ギターがいい。

2014年6月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

コーエン兄弟の独特のテイストが戻ってきた。観ている間中、そのことばかり思っていた。
「ミラーズ・クロッシング」や「バートン・フィンク」の頃のコーエン兄弟である。

主人公は売れないフォーク歌手。彼の歌う歌に味がある。日本にもギター1本で歌う歌手はたくさんいるし、いい曲もたくさんある。
だが、ルーウィン・デイヴィス、引いてはオスカー・アイザックが歌う歌には思わず聞き入ってしまった。

大物プロデューサーに曲を聴いてもらって、その評価が「金にならんな」というのは、なんだかあてはまりすぎて、逆にドキッとしたほど。
ルーウィンも、もうやめよっか、と思うくらい。

いろんなことがルーウィンに降りかかってきて、八方塞がりなんだけど、まわりの人たちはみんなやさしい。

ルーウィンは、見ていると、歌が好きというわけでもない。歌っていると気が晴れるというわけでもない。でも歌う。
本当は生きがいがほしいから?

とりあえず生きている、という人にはけっこうささるかもしれない。

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mg599