STAND BY ME ドラえもんのレビュー・感想・評価
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悪夢のような95分
とにかく悪夢のような95分。これほど下劣で狡猾で純粋さの欠片も見当たらない映画はなかなかないと思います。
そもそも「さよならドラえもん」他アラフォー達が少年時代に慣れ親しんだエピソードをそのままCGにする、そんなお話が次から次に読めてしまう映画に何の意味があるのか。映像に語らせず全てをセリフとモノローグで説明してしまう相変わらず下世話な山崎演出にうんざりすることは想定内でしたが今回はとにかく何もかもヒドイ。さらには物語の中で一番キュートで愛くるしいのがオトナになったジャイ子なので、未来からドラえもんが来る必要もない。キャラの表情や仕草で何も表現しないから画面からは何も伝わって来ない一方で、お盆の上でゆらゆら揺れる麦茶のコップ、タケコプターでの空中散歩、『マイノリティ・レポート』から丸パクリの未来の都市交通網とかをドヤ顔で見せつけられてもアクビしか出ません。
やっぱり大好きドラえもん
軽々と時空を超える
さてドラえもんです。私は小学館の幼稚園〜6年生とコロコロを読み続け、単行本も1巻から読んだ世代です。TV放映もあんなこといいな♫から。中学にあがってからキッパリとドラえもんとの関係が断たれたのですが、20年たって長女が誕生して復活、いまTV放映中のドラえもんは、声優陣だけではなくキャラクター設定がちょっと変更されているのはよく知られた事実。そしてこのドラえもんです。声優は現在の布陣、CGで3Dもある。ストーリーは既知、やっぱりドラえもんは時空を超えるんだなと実感します。カミさんは「のび太みたいな子どもをもったら…」と身につまされ、私は「うちのカミさんはのび太だな」と痛感します。のび太もやはり時空を超える。ちなみに10歳の娘は誰にも感情移入しなかったそうです。つまりこの映画はコピーそのままに「すべての子ども経験者のみなさんへ」なんです。あの有名な発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子どもだったわけで、STAND BY MEドラえもんをみたなら、なにかしら感じるものがある、それは保証できます。箴言が散りばめられていますがハイライトはしずかちゃんのパパの言葉、それを予告編でバラすのはどう考えてもなしですね。
タイムマシン
フランケン名作エピソード
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