劇場公開日 2014年5月31日

  • 予告編を見る

「音楽と脚本ありきじゃなくて、 ミステリーとしての質を。」万能鑑定士Q モナ・リザの瞳 たくっちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0音楽と脚本ありきじゃなくて、 ミステリーとしての質を。

2014年6月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

原作の良い箇所を全部消したら
演出で滲み出た悪い箇所だけ残りましたみたいな。
脚本が悪いんだろうな。

原作は他の事件の単行本を少し触った程度です。

他の方も書いていますが
初めての実写化作品でなんでこのエピソードチョイスしちゃったんだろうな。

このエピソード自体
莉子と悠斗が知り合ってから、時間軸にしてかなり経つ中での作品なので
共闘するのは自然の流れな訳ですよ。

ところが原作知らずに映画観に来た人はそれが分からない。
説明する為の時間が中途半端なので
製作側は時間取れないわ、観る側は置いてきぼりをくらいます。
win-winじゃなくてlose-loseですよ。

劇場でグッズとして並べる程に、売る為に気合入れて作りました!という
サントラの音楽は場面場面に合わず
むしろ逆にそれぞれのシーンが流れる音楽でシラケるレベル。

皆でゴミを漁るシーンに
パトカーの疾走シーンに
尺を割く位なら
その分、分かりやすい謎解きを観客に
説明するようにしておくれ。
キスシーン要るのかしら…_(._.)_

悠斗が波照間島まで行って莉子を連れ戻す所までは
まずまずミステリーっぽさが出ていたと思います。

隠された謎が読めないのは当然として
先の読める演出をしちゃだめでしょ。
特に美沙関連。
言わない方が伝わる台詞だってあるんだよ…。

色々言い過ぎましたが
ミステリ部分は良かったです。
それ以外の演出・脚本で評価を大きく下げた感じ。

たくっち