「遺すもの、世代交代…そして道は続く」ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
遺すもの、世代交代…そして道は続く
アレクサンダー・ペイン監督の前作「ファミリー・ツリー」を観賞後に本サイトにレビューをアップしたが、その後もう一度見直してみると以前より全然良くて、イマイチ分かってなかったことを実感した。
何度観てもいいかなって思うくらい見飽きない映画だし、新しい発見があるし、時が経つほどジワジワ効いてくるものがある。
そして本作も静かに静かに効いてきます。
きっとまだ分かっていないとは思うけど、A・ペイン監督を受け入れるだけの引出しみたいなものが備わった分だけ以前よりもずっとこのオフビートで何も起こらないんだけど奥が深い感じを飲み込めるようになった。
きっと本作も時間と共に昇華していくに違いないだろう。
横長のシネスコープにモノクロの画面一杯に広がる風景はどこか見たことのあるような、そしてどこの地方にもありそうな人間関係…いゃあ、分かるなこの感じ…そしてこれまた静かに訪れるカタルシスと…
小津安次郎作品が好きだというA・ペイン監督だけあって日本人には受け入れやすい映画だと思います。
とにかく良い映画でした。
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