劇場公開日 2014年9月27日

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「時は愛なり」アバウト・タイム 愛おしい時間について KIKUCHIYOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時は愛なり

2014年12月4日
iPhoneアプリから投稿

知的

幸せ

最後に、主人公ティムは、一度の人生を一度だけ生きることが、人生の豊かさだと悟る。その日その日を精一杯生きるから、生きる素晴らしさや、感動を与えてくれる。その通りだと思う。

ティムの父親役のビル・ナイの言葉で、タイムトラベルを使う極意は、1日終わった後に、その日をもう一度始めからやり直すことだという。そうすると、見落としていた人生の素晴らしさを、噛みしめることができるというのだ。それは、もしタイムトラベルできなくても、そういう気持ちで、1日過ごせば、きっと豊潤な人生を送れると諭しているようだ。ビル・ナイの口から出ると、すべてに説得力がある。「マリーゴールド・ホテル〜」でも味のあるバイプレイヤーだったが、ここでも主演のドーナル・グリーソンがどんなに熱演しても、彼なしでは、こういう深みのある作品にはならなかっただろう。

このドラマは、家族とのエピソードが、体にしみ込むように胸を熱くする。忘れかけていた家族と自分との絆を思い出させてくれた。

Jun Tanaka