「みんないい人、みんな愛おしい。」アバウト・タイム 愛おしい時間について mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
みんないい人、みんな愛おしい。
ラブ・コメディに手腕を発揮してきたリチャード・カーティス監督(「ラブ・アクチュアリー」は大好き)の、これがどうやら監督引退作になるようだ。
最近は、かつてほど映画をたくさん観られないので、ラブコメの優先順位はグッと下がってしまうのだが、本作を観られたのはまさしくたまたまである。
ただ、リチャード・カーティスの引退ということと、レイチェル・マクアダムスは気になっていたのだ。
ティム(ドーナル・グリーソン)の一家は変わり者が多いが、それなりに幸せであった。ティムが21歳になったときに父親(ビル・ナイ)から秘密を告げられる。我が一家の男子はタイムトラベルができる。
ティムはこの能力で金もうけをしようとはせず、自分のささやかな幸せのために能力を使う。
メアリー(レイチェル・マクアダムス)との恋の成就などは微笑ましいくらいである。
1日1日を大切に過ごせ、とは、リチャード・カーティスの遺言めいていてせつないのだが、このみんながいい人のドラマこそがリチャード・カーティスの真骨頂。これで見納めとはなんとももったいない話である。
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