「心が温かくなりました」アバウト・タイム 愛おしい時間について くりぼさんの映画レビュー(感想・評価)
心が温かくなりました
観賞後は必ず幸せな気分にさせてくれる、リチャード・カーティスの作品。余韻に浸って劇場を出ると、周りの景色が彩って見えるような気さえします。
彼の作品にはいわゆる“悪役”も“ヒーロー”も出てきませんが、今作も例に漏れず、良い意味でみんな普通の人。癖のある性格でも根は良い人で憎めない。
そんなところも、温かな優しい気持ちさせてくれる所以かもしれません。
キャストも素晴らしく、特にリチャード・カーティス作品常連のビル・ナイは、今回も良い味出してます。
レイチェル・マクアダムスは文句なしにキュートだし、ドーナル・グリーソンはハリポタの時とは全然イメージが違ってびっくり。
終盤、父と息子が海岸を散歩するシーンは涙が止まりませんでした。
SF要素が絡んでくるとその整合性について問われますが、今作における“タイムトラベル”は、作品のテーマを分かりやすく伝える為の一つのアイテムにすぎないので、その辺はあまり指摘しなくても…。
それよりも、細かい事は目をつぶろうと思えるほど温かい気持ちにさせてくれる快作です。
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