「タイムトラベルしたい」アバウト・タイム 愛おしい時間について 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
タイムトラベルしたい
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この世界を支えているのは、真面目に仕事をして浮気などせず家族を大切に思う人であり、そんな人にエールを送るような素晴らしい映画だった。そして何気ない日々の中にも注意を払えば、素晴らしい景色や感動があるというメッセージも素晴らしかった。お弁当を買う時に店員と丁寧にあいさつを交わす場面にそんな素晴らしさがとてもさり気なく描かれていた。
タイムトラベルの法則で、子供が生まれる前ならある程度過去を変えても現在にそれほど影響がないというのは、ちょっと雑な考えだな~と思った。
それに、失敗はなくしてしまうというのもどうなのだろう。決定的な失敗は人生に強く影を落とすものだが、しかし、そんな心に覆いかぶさるようなものがあるからこそというのもある。とは言え、羨ましい。そんな能力があったら、いろいろよかっただろうし、40代も半ばになって子供もいない虚しい人生を送らずに済んだであろう。
主人公は子供を3人産んでも奥さんに飽きたりせず、奥さんの性的な挑発にワクワクする。真面目に生きる世の中の大半の人、でもタイムトラベルができる人を描いた映画なのだが、オレはやっぱりクズが見たい。クズが自業自得で散々な目に会う映画が好きである。
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