「シンプルな能力と先の読めない展開が良い」アバウト・タイム 愛おしい時間について ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルな能力と先の読めない展開が良い
タイムトラベルもので、過去にしか行けなくて、過去を書き換えた場合はそれ以前の世界がリセットされるという、昔よくあったタイムトラベルの設定ですかね。
狭い所に入って目を瞑って集中すると、過去にいけるというシンプルな設定に好感が持てた。時間制限も回数制限もないので、余計な事を気にせずにラブロマンスに集中できる。
ラストはよくある特別な能力を使わなくても、幸せは日常の中に存在しているという事に主人公が気づくというものですが、素直に感動できました。
父と卓球をする場面が何度か出てきて、最後の方で父が初めてポイントを取るんですが、これは父が何度も過去のあの瞬間に戻っていて、そのおかげで上達している事を示唆していますね。
過去に戻れる能力は本人が死にたくないと思えば、本人の中で無限に過去に戻って生き続けられるんですよね。
おそらく葬式の前に何度も過去に戻っていたであろう父が、主人公と浜辺で過ごし、最後の別れをした後に死ぬ決断ができたのかどうかが気になりました。
もしかしたら映画の中にヒントがあったのかな・・・
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