「人生にテイク2があったなら」アバウト・タイム 愛おしい時間について あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
人生にテイク2があったなら
タイムトラベルというよりは、人生にテイク2ができたならというお話です
全然SFではありません
あのときこうしていればとか、こんなこと言わなければ良かったとか、あの時にあそこに行けば出合っていたはずなのにとかとか、そんな思いは誰にもあるはず
それが実現した男性の物語です
ヒロイン役のレイチェル・マクアダムスがとても可愛く、本作が成功しているのは彼女の幸せのオーラのおかげとしかいいようがありません
彼女との偶然の出会い、再開、同棲、結婚、出産
そして別れ
人生が変わる局面はほんの少しの違いだけです
でも私達の人生の本番は一発撮りです
テイク2はありません
カットの声はかからないのです
こうすれば良かった、ああ言えばよかった、行っておけば良かった、そんな後悔だけが積み重なる人生はつまりません
自分たち主演の失敗作の人生を記憶の中で繰り返し再生するしかないのです
だから一生懸命生きる
後悔しない選択をしたい
そんなにポジティブな気持ちになれる映画でした
監督の映画愛が映像からつたわります
主人公の部屋にアメリのポスターが貼られているのは序の口、エンドロールの口座の角の地下鉄の駅の入口は確か赤い靴にでた来た駅です
気付かなかったものが沢山ありそうです
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