「一日一日を大切に。」アバウト・タイム 愛おしい時間について smallbearさんの映画レビュー(感想・評価)
一日一日を大切に。
人生をやり直したいなと思った瞬間はこれまでも何度かあったけれど、実際やり直したところで上手くいったのかな(笑)失敗や経験から今の自分が作られているとしたら、そういったことも必要かなと思う。
ティムのようにやり直せたら、告白も試験もすべて成功できたかな。人生は後悔ばかりで、悔いなく送れる人なんているのだろうか。でもやり直した時のように一日一日を大切に過ごすことは大切だなと思った。何気なく過ごしている毎日だけど、もうその時間は帰ってはこない。一日がどれほど尊いものかを感じさせられる。
何回か過去に戻り、ティムはメアリーと付き合えた。メアリーはそのティムの努力?を知ることがないことは少し残念だなと思う。少しストーカーのような行動もしていた時もあったし(笑)
1つの出来事が起きていなければ、生まれていなかったものがある。人生はそういう偶然の積み重ねでできているのかなと思った。自分の行動が知らない誰かを幸せにしたり、不幸にしたりもする。
終盤で3人目の子供を作るとなった時、ティムは子供が出来ることは喜ばしいことだけど、父にもう会うことが出来なくなることは悲しいと感じた。亡くなったらもう会えないことは普通のことであるから、ティムは普通に過ごすことの方を選んだ。父もそれを望んでいたと思う。
キットカットが幸せそうで良かった。自分で解決することは大事だけど、時には誰かの力を借りないと変われないこともある。二人の兄弟関係が素敵だなと思った。
やりなおしのきく人生よりも、やり直しはきかないけれど家族や友人とかけがえのない時間を送って、いっぱい失敗して成長していくことが人生の楽しさなのかなと考えさせてくれる映画でした。