新しき世界のレビュー・感想・評価
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素晴らしい出来のヤクザ映画。
主役も勿論だが準主役(カン課長役、チョン理事、イ理事)も素晴らしい演技。後から皆既に他の作品で見たことがある役者ばかりだということが分かったが、韓国人の俳優の顔を覚えていない(映画でしか見ないので)せいか彼らの演技力が素晴らしいせいかは分からないがその事実に気がつかなかった。特に、チョン・チョン役のヤクザは以前悪徳市長役で素晴らしい演技をしていた俳優だった。プロットもよく出来ている。ハラハラするシーンも多い。そして、個人的に大好きなのだが、男の友情も描かれている。最後の回想シーンにはジーンと来た。韓国料理は嫌いだし韓国旅行も楽しめなかったが、韓国映画、特に韓国のヤクザ映画は実に面白い。但し、このタイトルはいけない、オチが読めてしまったので。
インファナル・アフェアを知っていると。
潜入理由が分からない
なんであそこまで課長の言いなりになって潜入捜査をしているのかの理由が分からなかった。
主人公が辞めさせてくださいって懇願するなか、嫌々ながら命かけてヤクザのふりする意味ってなに??
脅されてるわけでもなく、誰かに恩義を感じてるわけでもなく、本人の強い正義感があるわけでもなく、、、なんで??
それにカン課長はなんで警官が潜んでいることを何の目的があってヤクザにバラしたのだろう?無意味に死んでいった警官が可哀想。
なんか色々、おかしくないか?と思ってしまった。
演技もクサくて、特に主人公がバレそうになったシーンの汗拭う演技とかバレバレ過ぎて萎えた。そんな分かりやすい態度取るわけがないじゃん。
結末も予想通りで、特に驚きもない。
真剣な顔つきで演技してる人たちの様子をずっと見てる感じで面白くなかった。
この映画を名作たらしめたシーン。
本作が2013年劇場公開されて11年たつ。
公開されるや大ヒットとなり、韓国内の映画賞を総ナメした。
主役は、暴力団壊滅のために危うい任務をこなす潜入捜査官役のイ・ジョンジェ、その上司カン課長役にチェ・ミンシク、主役と同じ中国系韓国人であり暴力団組織のナンバー2であるチョン・チョン役にファン・ジョンミンという3大スターが命懸けの ″男のドラマ″ を繰り広げる。
韓国ノワールと呼ばれる作品群の中でも、代表的な作品として人気が高い。
米国でも高評価を得て、公開とほぼ同時にハリウッドがリメイク権を買った!と話題になったが、その話はどうなったのだろう?
〽親の血を引く兄弟よりも、固い契りの義兄弟
中国人のルーツを持つ役柄のイ・ジョンジェとファン・ジョンミンの固い契りが、通奏低音として観客に共感と暗示をかける。
個人主義者の多い欧米人たちの「Hey! my bro!」というノリと、集団主義を是とする東アジアのそれは一体感や従属関係がまるで違う。
ハリウッドリメイクが本作の空気を再現しようとしないことを、むしろ願う。
ファン・ジョンミン演じるチョンが瀕死の床で、弟分であり潜入捜査官として自分を裏切り続けたジャソン理事(イ・ジョンジェ)と対峙する。
このシーンは、何度見ても切なく素晴らしい。
「もしも、もしもだが、、、俺の命が助かったらどうする?」
殺せ、と言わんばかりの渾身の問い掛けだ。
カッコよすぎるぜ、あにき。
わかりやすくて面白かった
韓国ノワール好きはきっと好き
極道の世界
ハマった
「正しさ」の境界線が酷く曖昧に溶けだしていく
韓国最大の暴力団に、8年の長きにわたり潜入捜査を強いられる警察官イ・ジュソン。バレたら惨殺されるという極限のストレスがかかるなか、ある日、会長が急死、後継者争いに巻き込まれることとなる。
「アシュラ」「チェイサー」「殺人の追憶」など韓国ノワールは辛すぎる。暴力シーンは正視できないレベルで残虐だし、結末はいつだって暗黒レベルで一切の救いがない。だいたい韓国ノワールのアクションシーンは何でいつもハンマーや鉈や刀を使うのか。拳銃でやれよ。痛いじゃないか。
「新しき世界」も確かに韓国ノワールではある。作品序盤の拷問シーンではいきなり目を覆いたくなる。でも本作は何かが、画面から醸し出される空気が、ちょっと違う。
有名韓国ノワールの多くが常軌を逸した狂気や、歪みまくった欲望で駆動する、ある意味で理解不能な「暴力」を底流させるのに対して「新しき世界」は、警察、暴力団、あるいは登場人物それぞれが暴力に一定の思想を持っている。
いや、もちろん、犯罪組織の「暴力の思想」なんぞに「正しさ」などない。ないのだが、作品が進むにつれ、「正しさ」の境界線が酷く曖昧に溶けだしていく。なんということばが当てはまるのか、警察が絶対に正しくて、暴力団が絶対に間違っているはずなのに。
警察の持つ暴力思想の象徴であるカン課長、犯罪集団のそれであるチョン・チョン、両者の危うい均衡の狭間で揺れ動く潜入捜査官イ・ジャソン。3人の男たちの攻防が、そんな不思議な感覚を底支えしている。
その中でも特に犯罪集団の有力後継者候補チョン・チョンを演じたファン・ジョンミンの演技力がものすごい。なんだ彼は。なんなんだ。ものすごい演技力じゃないか。泣いてしまったじゃないか。
映画史に残る名作です
韓国ノワールの王道かつ傑作だと思います。 音楽とカメラワークが秀逸...
正義vs仁義
静かなるアウトレージ
父への忠誠か、兄との絆か。
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