劇場公開日 1983年6月4日

「松田優作は「用心棒」の三船敏朗」家族ゲーム 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5松田優作は「用心棒」の三船敏朗

2022年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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琥珀糖
モアイさんのコメント
2024年8月2日

こんばんは。

今回同じタイミングでレビューをあげた作品は3作とも原作が諸星大二郎です。ちなみに「壁男」の主演は堺雅人です。一番のお勧めは「奇談」です。

森田芳光監督って改めて見ると色々なジャンルの作品撮ってますよね。
特に監督意識しないで見ていた作品が森田芳光監督作品だったって事よくあります😅
琥珀糖さんのレビューよんで(ハル)と39は知らなかったので見てみようと思っています。

家族ゲームはもうだいぶ前に見たきりですが、それでも覚えているシーン多いです。
個人的に好きなのは伊丹十三が松田優作と二人っきりで話したいけど自宅にはそんな落ち着ける部屋が無いので車の中で会話するシーンです。
日本の住宅事情や父親の家庭内での存在感や影響力の薄さを感じさせて変な悲哀があるんですよね…。

「家族が互いに向き合わないで食事をする光景。
 それが息子たちと向き合わない父親の姿と重なる。」

この一文にハッとしました!あの印象的な食事シーンってそういう見方があるんですね、勉強になります。

個人的に松田優作って本人のカリスマ性の割に出演作にあまり恵まれなかったなぁと感じています。
そのなかでも良かったなぁ~って思うのが向田邦子ドラマの「春が来た」(82年)です。
すんごく、しみったれた一家の長女である桃井かおりに恋人ができて、その恋人が家に来ると家族までが活気づくというお話なのですが、その恋人役が松田優作なんです。アウトローな役柄が多かった松田優作が普通の会社員の役やっていて新鮮ですよ!

モアイ