「普通で、常で、大多数であることは怖いことなのかも」それでも夜は明ける 滝さんの映画レビュー(感想・評価)
普通で、常で、大多数であることは怖いことなのかも
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…クスリともスッキリとも、これっぽちもしない。明るくも楽しくもこれっぽちもない。
故に「絶対見た方がいい!」とか「素晴らしい作品だ!」とか言わない。
目つぶって見ちゃうような、どんどん鬱になっていくような事…まぁ…ばかりだし(苦笑)結果的に唯一ブラピは近いかもしれないけど、でもヒーローはおろか偽善者でさえも存在しない。
主人公だって全然例外じゃないんだから。
これが物語ではなく、実際にあった世界だということを改めて考えると…ねぇもう信じられないはずなんだけどね。
人身売買や奴隷制度のない…まぁ少なくとも縁遠い生活をしてる自分の環境、現代日本に暮らせていて心から安堵すると共に、そんな発言に罪悪感。
自分や近しい人間だけが良ければそれでいいのか。
「自由黒人」だって、「不自由黒人」がいるからこその言葉なはずで、それを主人公もわかっているはずなのに、それはそれこれはこれ。
でも結局のところそういう人間が普通で、そういう世界だったからこその映画、作品、出来事なんだろうと思いました。
いつだって、普通で大多数であることは怖いことでもあるよなー
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