「人間の真実の残酷さ」それでも夜は明ける kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の真実の残酷さ
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人種差別にとどまらない残虐性。
同じ人間に対して、人はあそこまで残酷になれるものなのか。
主人公にしても、一緒に船で運ばれていた仲間の一人が主人に助け出されると、自分も連れて行けとばかりにその名を叫んだり、自分を信頼している奴隷仲間の娘を鞭打ったり、生きるために強かな残酷な一面を見せる。最後は自分一人助かって行くのだ。
残虐性は弱さの裏返しであることも、本作ではよく描かれている。
真に他人のために献身的な人は、本作には出てこない。ブラピの台詞「自分がかわいい」が、全てか。
映像センスは抜群だ。リアリズムと心理描写、動と静。映像は完璧と言っても良い。
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