「夜明けが遠い」それでも夜は明ける めるさんの映画レビュー(感想・評価)
夜明けが遠い
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「流れよ、うなるヨルダン川よ」あの歌がしばらくは心に残りそう。
鑑賞中は色々な感情が入り乱れていたけれど、映画終了後に涙が出てきた。ああ、よかったねで終われない。パッツィは?他の人たちは?一体どうなったのか。それを考えると本当に胸が痛くなり涙が込み上げてきた。
ちょっと映画とはそれるが、海外へ旅行に行った際アジア人差別ってやはりあるんやなあと少し実感したことがあった。日本はそもそも多国籍ではないので国内にいると差別の存在に気づきにくい。(逆に外国人差別はあるかもしれない)アカデミー賞でもアジア人受賞者に対する某俳優たちの態度が悪い意味で話題になっていたが差別意識はその人の価値観でもあり、他人の価値観を変えることほど難しいことはない。人類が解決することができない永遠のテーマかもしれない。
黒人、白人の深い溝は負の歴史の中で形成されていったものなんやなとこの映画を観て思った。
ただ、生まれただけなのに。なぜここまで嫌悪されなければいけなかったのか。見下されなければならなかったのか?黒人=奴隷という構図がこれだけ根強かったにも関わらずブラピのように悪法もあるよね。とはっきり主張できる人がいたというのは救いなのかもしれない。この時代に奴隷制に反論するのは勇気がいることやと思う。同じ白人という立場であったとしても。
この映画を観て、当たり前とは思わず今一度自分自身を見つめ直したいと思った。
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