超高速!参勤交代のレビュー・感想・評価
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肩の力を抜いて
露悪的なまでに悪役メイクをした陣内 vs 「田舎侍たち」のロードムービーとでもいうべきか。虐げられる弱者が知恵と勇気で立ち向かう、というのは判官贔屓的で共感を得やすいと思うし、観ていて応援したい気持ちにさせられる。それはそうと、あんだけどうして刺されて生きてるの?とか江戸市中であんな大乱闘してたら奉行所とか火付盗賊改方とか出張ってくるだろ?とか小賢しい疑問が湧いてきたのは残念ですが、酒でも飲みながらまったり鑑賞するには良い映画かと思います。
懐かしい香り
子供のころに祖母が毎日何かしらの時代劇を見ていました お約束でも、ハラハラドキドキ、最後に悪党が懲らしめられてスッキリ 登場人物のバランスといい、戦闘シーンの華やかさといい 時代劇全盛時代を思い出させてくれました これだけ安心して楽しめたのは、役者さんたちの力量が確かだからこそでしょうね あちこちで、お茶の間のような笑い声が上がっていました 人情、信頼、信義 笑いの中にも、芯の通った爽やかな映画でした
笑いも脚本のまとまりも今ひとつかな
無茶な参勤交代を命ぜられた地方大名の悪戦苦闘をコメディタッチで描く。微妙な予感はしていたが鑑賞。それなりに楽しめたが、笑いの総量はもっと欲しかった。演技が今一つだったり、CGが粗かったりしたのは目をつぶったとしても。
笑って泣けるアドベンチャー時代劇
悪どい江戸家老の策略によって、たった5日で 江戸へ出向く事を命じられた湯長谷藩(現在の 福島県いわき市あたり)の藩主・内藤政醇(まさあつ)。 江戸へ到着できなければ藩はお取り潰し。 だが湯長谷藩から江戸までは通常なら9日掛かる……。 しかも藩は財政難で人を雇う金も無い……。 さらには家老の雇った隠密部隊の妨害工作も……。 藩主・内藤政醇(まさあつ)と少数精鋭の家来たちは、 あの手この手で江戸を目指す!――といったアラスジ。 * * * 結論。予想外に面白い! 時代劇のタイトルに『超』が付くってなかなか無い訳で、 そのタイトル通り、時代劇ではあるけれどそこまで ずっしりしてないというか、ポップなノリがある映画。 笑いあり、アクションあり、ロマンスあり、涙あり、 たぶん若い方も年配の方も楽しめるんじゃないかしら。 吊り橋を渡ったり大勢の敵と渡り合ったり、もはや ちょっとしたインディ・ジョーンズ並みの冒険映画(笑)。 まずは、佐々木蔵之介演じる殿様が良い! いつも快活。大根の漬物大好き。 年貢を上げるより自分の飯を減らし、身分が 上だろうが下だろうが分け隔てなく接するナイスガイ。 民の為なら将軍に意見する事すらいとわない熱さもある。 偉い方々は見習ってくださいよホント。 大事な仲間と見れば家宝もアッサリ渡しちゃうし、 不遇な身の上の女にも心底優しい。 例え金が無くても、自分の命が危険に晒されても、 相手への恩には全力で報いるというその心意気が泣ける。 そんな優男だが刀の腕は……まあ見てのお楽しみ。 * * * 参勤交代に参加する少数精鋭の家来たちも、 西村雅彦、伊原剛志、寺脇康文、六角精児、上地雄輔 などけっこう豪華な顔ぶれ(亀山くんVS米沢さん(笑))。 なかでも、西村雅彦には一番笑わされた。 無理難題をふっかけられた時の困り顔がおかしい。 「こんな時こそお知恵をッ!」って、揃いも揃って 自分で考える気がまるでない家来ばっかで可哀想(笑)。 落ち武者の登場シーンには会場じゅうが沸いた。 あとは伊原剛志演じる雲隠段蔵もカッコ良かった……1人 だけヒーローものの主人公みたいで若干浮いてたケド。 ま、可愛い猿も大活躍するような映画だしいいか(笑)。 次々に降り掛かるトラブルを奇策・ハッタリ・力業で 乗り切る様はコミカルで楽しいし、 主人公一同がそれぞれの得意技で大暴れする 最後の大チャンバラシーンも楽しい! チャンバラの出来自体は正直ちょいと粗いが、 アドベンチャー映画の締めに大掛かりなアクション が入るのと同じ感覚ですごくワクワクする。 * * * 以上! 実はあまり期待してなかった映画だったけど、 やっぱ観なきゃ分からないもんですね。 笑って泣ける、予想外に楽しいアドベンチャー時代劇。 それに、思いやりのある人にはきっと誰かが 味方してくれるという優しく温かな気持ちになれる。 観て良かったです。大満足の4.0判定。 あ、けど、全く時代劇っぽくない エンディングテーマは微妙……。 〈2014.07.02鑑賞〉
平凡とは違う『楽しい映画』
初っぱなから馬に跨がり、ニコニコ笑顔の蔵之介殿様が登場! 人が良さそうで領民や家臣に愛されまくりで、ちょっと抜けてて、悪い人に目を付けられたりして、騙されたり苦労したりしそう (・。・; と思ったら、思った通りの展開でした ((φ( ̄ー ̄ )よっしゃー! もちろんそれでOKです! それこそが私が観たかった映画なのですから!♪((o(^∇^)o)) 佐々木蔵之介さん、 こんな笑顔で演じられたら『向こう10年間は悪役の仕事なんかこなさそう』 いや!打破しちゃうのかな~ 「それが役者というものさっ!」なのかな~ (* ̄∇ ̄*)
Good♪d=(^o^)=b♪
豪華な俳優さん達♪ みなさんの演技が素晴らしかったです♪ 時代劇なのに気軽に見れる、 わかりやすくて、面白いd=(^o^)=b 年代問わず楽しめる作品! おもしろかった~!また見る♪
昭和の時代劇って感じが今に受けるかな?
昭和30年代の東映や大映の時代劇シリーズを思い起こされるストーリー展開でそれなりに楽しめました。 時間配分もちょうどよく、中だるみもほとんどなく時計を気にすることもなし。 ただ方言のセリフの言い回しがとても耳障りで最後までなじめなかったです。 冒頭に書いた通り、思い切って徹底的に昭和時代劇風に振り切っても面白かったんじゃないかと思います。
荒唐無稽な話をご都合主義と無駄な恋愛要素で乗り切ろうとした作品。
酷かった。 地方の弱小藩が欲に塗れた老中の横暴を知恵と勇気で打開する。 通常8日間かかる参勤交代を体裁を整えつつも約半分の日数かつ極小の路銀で乗り切れるか。 話の粗筋だけを見ると面白くなりそうな……気がしなくもない。 荒唐無稽な奇策も含めて喜劇を真面目に作れば、と思っていたのですが。 蓋を開けてみると…ご都合主義の不誠実な作品でした。 まず登場人物が無駄に多い。 話の軸となる湯長谷藩の面々。 藩主である内藤政醇を筆頭に藩士6名+猿1匹。 途中合流する面々も含めると10名弱。 ワチャワチャし過ぎ。焦点がボケボケ。 持ち回り制で順繰りに活躍の場を与えられるものの如何せん時間が短く浅い。 どの登場人物も描き込みが不十分であり感情移入がし難いです。 極端な話、藩主と参謀である家老、そしてボンクラ藩士1名の3名体制+途中合流組で十分だったのでは。 また途中合流組のご都合主義も酷かった。 特に話のスパイスとなるはずの忍者の面々。 演技も演出も中途半端。 都合よく登場した雲隠段蔵。 そのあからさまな登場に老中側の謀略を疑ったものの…結局は唯の偶然。 邦画の深刻な病理である心情吐露を台詞で延々と言い続けた上で意外性の無い心変わり。 対する江戸幕府側の隠密も御粗末そのもの。 折角の荒唐無稽な設定、かつ話運びも雑そのものにも関わらず。 何故か隠密同心の行動は常識的であり無駄に現実的。 荒唐無稽な忍術等は一切使わず忍者である必然性は皆無。 演技の酷さも相まって完全なるノイズになっていました。 あんなボンクラ共を投入するより役人の確認ポイントを臨時で増やした方が効果的かつ効率的では。。 加えて終盤の或る人物と或る団体の登場は噴飯モノ。 序盤、不自然かつ無理矢理差し込まれた或るエピソードを“伏線”とは絶対に呼びたくない。 最後に主役である藩主 内藤政醇の中途半端さ。 領地内の農民に好かれる人柄、いざとなったら発揮される反骨精神。 見た目に反する居合抜きの達人振り。 掴み処の無い鰻のような人物を佐々木蔵之介が飄々と演じています。 確かに佐々木蔵之介自体は魅力的かつ本作での役の割り当ても妥当だとは思いますが。 深田恭子が演じるお咲とのエピソードはどうやっても呑み込み難い。 藩主が見ず知らずの飯盛り女に情を寄せる過程が不明瞭。 かつ中盤の盛り上がりのために設定された“或る選択”は政醇の人物像を損なう選択に見え。 全体通して私情に流される二流の藩主という印象。 目先の恋愛要素を優先した結果、話の軸となる人物の人物像がガタガタになっていました。 撮影現場で寺脇康文、伊原剛志、六角精児が水谷豊の悪口を言っているであろうことを妄想すると少し微笑ましい本作。 荒唐無稽な話をご都合主義と無駄な恋愛要素で乗り切ろうとした蛮勇作品と言えます。 時代考証も含めて時代劇“風”コントというのが妥当な所。 懐かしのNHKドラマ「コメディーお江戸でござる」の大劣化版という雰囲気。 少なくとも、かつての骨太な「時代劇」とは似ても似つかない出来でした。 話の構成は幼稚な癖に無駄に生臭い場面もあるため果たして誰向けか理解不能です。 また最後にブッ込まれたエンディング曲 塩ノ谷早耶香「Like a flower」。 最後の最後までガッカリする出来に。 ゼニの匂いしかしないガッカリエンディングでした。 時代劇“風”コントを観たい方のみ。 オススメです。
何かが足りない。
普通に歩けば10日かかる道のりを5日で走破しなければならない。お金も底をついている。さあ、どうする? というお話なのだが、意表をつくようなことは何もなく、近道をして、刀は重いから竹みつにする、くらいのことである。 さらには、ワル老中の手下の隠密が邪魔をする。 なんともまあ、志の低い時代劇であった。 城戸賞受賞作はたまに映画化される。本作は相当高い評価を得られたようだが、そのときの純粋なおもしろさと、映画が完成して上映されるときとでは、何かが変わってしまったのであろう。 確かに、殿様以下家臣たちのキャラクターはたっていて、秋山(上地雄輔)が斬られたときは泣きそうになるくらいに、彼らを応援していた。 でも、これって初めに期待していたのとは違うよね、ということなのだ。 本木克英監督の映画には、こういうことが多い。「鴨川ホルモー」もそう、「すべては君に逢えたから」もそう。いつも何かが足りない。おもしろくないことはないのだが、ちょっと首をかしげる。 やっぱり少し残念な映画であった。
映画館で大笑いしてきた
愛すべきキャラと演じての俳優さんのキャラの素晴らしいマッチング。20世紀少年の映画化キャスティングの絶妙さに近いような。 内容はとにかくいい人達のオモシロエピソードで押して押して超高速でクライマックス、そして出来過ぎな流れも、まあいいかと軽く許せてしまう大団円のエンディング。 ひとりで観ても誰かと観ても、面白かったね、と言える。こういう映画はテレビ放送されても充分面白いけれど、ぜひとも大きいスクリーンで観て映画館で大笑いしたいと思う。
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