「鯛は、裏返して食べる2日目が美味いのぅ」超高速!参勤交代 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
鯛は、裏返して食べる2日目が美味いのぅ
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映画「超高速!参勤交代」(本木克英監督)から。
江戸時代、平和を維持するために実施されてという
「参勤交代」を題材にしながら、
また、コメディの要素を取り入れながらも、
「財力の豊かさ」と「心の豊かさ」の対比は面白かった。
「幕府」と「弱小藩」の行動・考え方の違いが、
現代の中央・首都圏と地方都市との重ね合わすことができる。
特に、幕府の役人と小藩藩主が、各々のシチュエーションで
朝飯に、鯛を食べるシーンが滑稽であった。
幕府の役人は「鯛は、美味いところが少ないのぅ」と嘆き、
小藩藩主は「鯛は、裏返して食べる2日目が美味いのぅ」と
余すとこなく食べ尽くす。
同じ「鯛」という魚を、どう捉えて食するか、
そして「貧乏」とはいえ、考え方次第では、楽しめる。
「財政規模が小さくても、まちづくりは出来るぞ」
そんなことを教わった気がする。
「時には百姓、時には侍、移り行く世を楽しく生きるのみじゃ。
ははは」と笑い飛ばす陽気さが、眩しかった。
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