「温泉に入ったような温かさ」超高速!参勤交代 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
温泉に入ったような温かさ
脚本大賞で、満場一致の支持を集めた脚本だとか。
物を知らぬ私からすると、「え?そんなのあり?」という、参勤交代はこうあるべきという私の固定概念を軽く揺さぶってくれる。
見事なリフレーミング、ソリューション。
それでも、江戸であんな活劇繰り広げたら、即刻お取りつぶしだよな、と思いつつ、皆が乗りに乗って制作している勢いで、「がはは、ありえな~い」と言いながら、最後まで気持ちよく見せてくれる。
無理難題にどうやって応えるのか、そんな知恵に魅かれて鑑賞。そうか、そういう手もありかと納得。
「藩一番の知恵者だろう」と上司の無茶ブリに苦難顔の西村さんがとっても愛おしい。「がんばれえ」と応援したくなる。
反対に、あんな上司の下で命をかけざるを得ない忍びの悲哀。江戸のサラリーマンはつらいよね。転職できないもの。
単純化された善悪とか、TVの延長上だけれど、そこがまた「水戸黄門」等に通じる安定感もあり、気持ちいい。
定番の温かさ、福島応援も含めて、気晴らしにはもってこい。
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