ダラス・バイヤーズクラブのレビュー・感想・評価
全129件中、21~40件目を表示
HIV患者の悪あがき? 否!信念を持った男のストーリー。
冒頭からSEXシーンで始まるw
酒・ドラッグ・SEXとクソの様な人生を歩み、仕事は電気技師であるがその日ぐらし感が否めないし、世帯等もなくトレーラー暮らし。当時の人間はこんな感じなんだろうか?
HIVに感染し当初は信じずに鼻で笑っているが、自分で色々と調べ始める(ここが凄い)、またそれからの生きようとする信念が凄い。またマシュー・マコノヒ―の演技が相まって鬼気迫る様子が見ていてひしひしと伝わってくる。
当時の時代背景からもHIV患者に対する正しい知識も乏しく、また閉鎖的なコミュニティーも合わせて風当りも強い、当人のロンもそっち側であるが、徐々に知識や処方される薬、そしてアメリカにおける薬の承認やそれに伴う利権等を目の当たりにしていく。
当初は自分の為に始めた薬探し等であったが、半ば慈善事業の様な「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を設立。冒頭の人物と同一人物か?と思ってしまうが、環境や状況によって人はここまで変われるのかと感じた。
また作中で皮肉を発しながらも自分の信念に対して突き進む様子は人々の感動を生むであろうし、ジャレット・レト等含むHIV患者のどれもがリアリティのあるいでたちと演技でスクリーンにどんどんとのめり込んで行ってしまった。
勇気と希望を多くの人に与える素晴らしい作品であった。
既得権との戦い
いきなり性交から始まるので、こればっかりかよ、と。
でもそうでもなくて、程々エロスはあるけども、
結構硬派な内容でした。
HIV感染から生きる事に執着し始めたロンは、
自分の事だけ心配していたが、
HIV感染者とエイズ発症者への治療の酷さ、
選択肢の無さだったり、いい加減な薬だったり、
しかも患者には新薬の治験中でボロボロの若者も。
当時はHIVよりも薬の過剰投与で1ヶ月で亡くなるという時代。
何時の時代も医師や製薬業は利権に縛られ、
新しく発見された病気への偏見を覆すのは至難の技で、
その時代にあらゆる格差と闘ったロンは、
生粋のカウボーイで破天荒だけどかっこいー、でした。
感動は少ないけど感心する話でした。
最初は「なにこのチンピラ」と思ったが…。
単に自分が生きるため(あと金儲けのため)なら何でもやろうとする意地汚さから始まったことだったのに。図らずも製薬会社やFDA、医療制度の欺瞞と闘うことになる。
自分で臨床研究例を調べてレビューしたようなセリフもあるし、頭もキレて行動力もある人物であることがわかってくる。またすこしずつ周りの人物との関係も変わっていく。
それを見事に演じたマコノヒーがいい。こんなに上手かったんだ。
チョッと泣いた。
HIVに感染して、AIDSを発症した男性と、医薬品を巡る話。
ジャレッド・レトが昔から好きなので、彼のSNSを通じて、当時から 早く観たいな~と思っていたのに、なかなか観るタイミングがなく(悲)やっと鑑賞したけど、臨床試験や医薬品の承認制度など、もどかしい問題だなと思った。
余り効果がない上に、身体に害を及ぼす(然程効果はなく 副作用の方がはるかに大きい)薬品の臨床試験を行う意味とか、開発する側も手探りな部分はあるんだろうけど、チョッと大人な事情に感じてしまった。
そんな中で、病気に苦しむ人達のために「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げ、戦い抜いたロンは、凄いな…と。
自身も薬品のことを学び、協力してくれる医師(潜り)もいて、余命30日と宣告されながらも7年間も生き抜き、壮絶でありながらも 濃厚な人生を歩んだんだろうなと。
皆に拍手で迎えられた時は、ジ~ンと来てしまった(泣)
この映画を通しエイズ患者の本当の現実を見た。死ではなく生き抜く強さ...
この映画を通しエイズ患者の本当の現実を見た。死ではなく生き抜く強さを教えられた。マコノヒーをはじめ俳優陣の奥深い迫真の演技には心から感動、また新しく素晴らしい俳優を知ることが出来た。
凄い
とにかく演技が魅力的な映画!
主演の方も他の方も本当に凄い演技でした。
飾らない切実な生への渇望を美しく描ききっています。
テンポも適切でわかりやすく話しの内容や主題も難しくはありません。しかし凄く大人っぽく仕上げてあり、とても見応えのある作品でした。
自身とエイズ患者のために政府と闘う実在人物の生涯を綴った作品。 マ...
自身とエイズ患者のために政府と闘う実在人物の生涯を綴った作品。
マシュー闘魂の骨と皮の姿に言葉がでませんでした。
死に様よりも生き様
1985年のダラスにてHIVに感染したロンウッドルーフが無認可の薬や治験中の薬などを片っ端から買い占め、月400ドルで無制限に薬を受け取ることができる組織「ダラスバイヤーズクラブ」を設立し荒稼ぎをする一方で、効力のない薬の使用を推奨し続ける社会に対して猛然と立ち向かった姿を描いたノンフィクション作品。
ガリッガリのマシューマコノヒーが歳月を経てさらにガリッガリになって行く姿やガチでキレイな女装のジレッドレトなど外見などの身体作りはもちろんのこと、迫真の演技力で第86回アカデミー賞にて主演助演両男優賞を受賞した今作。
HIVの偏見にまみれ当時のアメリカ社会を変えようとクラブの利益が減ることを考えずに世界各国を飛び回るロンが、見た目こそは感染前よりも死にかけては見えるが、目つきや行動力は以前よりも遥かに上回るタフネスとバイタリティで駆け回る様は見ていて気持ちが良いし、勇気がもらえる。
かつては近寄るなゲイと喋ることも拒絶していたレイヨンと相棒ともいえる関係柄になり、彼の死に対して誰よりも憤る姿に胸が打たれる。
そんなレイヨンの存在感も絶妙で女性も男性も分け隔てなく愛する心の深い人物をジャレッドレトは演じていた。
人生は死に様よりも生き様だと昔誰かが言っていたがまさにそれを表現した作品。
名優の演技が、泣かせる
マシュー・マコノヒーの素晴らしい演技を追って、本作に辿り着く。20kg近い減量をして撮影に挑んだのは有名な話だ。
しかし鑑賞後、私を最も驚かせたのは、マコノヒーではなかった。エンドロールに「ジャレッド・レト」とある。え!?ジャレッド・レト出てたっけ?と思ってしまった。彼といえば、最近では『ブレードランナー2049』で神をも思わす盲目の科学者、『スーサイド・スクワッド』ではジョーカーを演じて話題になった、カメレオン俳優だ。レイヨン、彼だったとは気がつかなかった...カメレオンにも程がある!
真に素晴らしい俳優は、そのキャラクターに鑑賞者を没入させ、演者が誰であるとか、そんなバックグランドを思うほどの余裕を与えないのだろう。レイヨンには誰しも心を掴まれ、泣かされただろう。久しぶりにやられた。ジャレッド・レト、本当に素晴らしい。
マシューとジャレッド、2人の名演だけでも見る価値は大いにある。いや、見るべきである。ストーリーは2回目から深く噛み砕くことにして(内容が良いのは分かりきっていることだし)今は彼らの好演の感動に浸ることにする。
良作
公開時に劇場鑑賞しました。
実話ベースとは知らず、切ない物語ではあったものの、マシューマコノヒーとジャレッドレトの演技が光っていました。
薬物やエイズ、セクシャルについて、偏見ではなくひとりの人間としての弱さと美しさが伝わってくる作品でした。観て良かったです。
全129件中、21~40件目を表示