インサイド・ヘッドのレビュー・感想・評価
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子供から大人へ、"多感な時期映画"の大傑作!
体の成長と共に、"多"くの"感"情も子供から大人へと変化してゆく不安定な"時期"、それが多感な時期。 年齢でいえば10~15歳ぐらいでしょうか?、主人公がこのあたりの年齢の傑作は多いですよね。 代表的な作品だと、洋画は「スタンド・バイ・ミー」、邦画は「エヴァンゲリオン」。 両作共に多感な時期の登場人物が喜怒哀楽、感情剥き出しになるシーンが印象的です。 特に「スタンド~」は… 優秀な兄と比べられ 学校の先生に裏切られ 尊敬する父を馬鹿にされ 汽車に追いかけられ と、主人公含む仲間全員それぞれの理由で"泣くシーン"がとても印象的です。 本作は、まさにそんな 多感な時期には泣く事も必要 というメッセージを、あの手この手の映画的手法を屈指して全編に渡り語った大傑作!! ピクサーもディズニーも、CGアニメはあまり好きでは無いのですが、本作品は大好きなんです~
大切な事を教えてくれる
楽しい友達、ビンボン♪ビンボン♪ 日本語吹き替えは、佐藤二郎さんだったんですね 大人になると少しずつ忘れる幼少期の思い出、私にもビンボンみたいな存在は居たのかな? 姪っ子にインサイド・ヘッド好きだよって言ったら、え〜。だって。 大人の方が考えさせられる映画なのかな?
大人も子供も楽しめる傑作
頭の中で何が起こっているのかを、擬人化した個性的なキャラクターを使って描いている、笑いあり涙ありのアニメーション作品です。脳内のキャラクターたちの友情や喪失などをスペクタクルな冒険やアクションを交えて描いており、子供も大人も楽しめる作品です。
鑑賞していると、私自身が自分の気持ちをいつのまにか押さえつけていたことに気づき、鑑賞後は自分の気持ちをもっと大切にしようと思うようになりました。キャラクターたちやストーリーに励まされ、どこか気持ちが楽になったようにも思えます。さらに、作品内に登場する多様性豊かなキャラクターたちを通して、現実世界でも私たちは他者を押さえつけるのではなく理解し協調することが大切なのだと再認識させてくれます。個人的にはピクサー作品で一番好きかもしれないです。ライリーが年齢を重ねた続編も是非観てみたいと思います!
悲しみの肯定
11才の少女ライリーの頭の中の“5つの感情たち”─ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ。遠い街への引っ越しをきっかけに不安定になったライリーの心の中で、ヨロコビとカナシミは迷子になってしまう。ライリーはこのまま感情を失い、心が壊れてしまうのか? というストーリー。 まず、この設定が秀逸。感情と思い出は密接に結びついており、それぞれに人格があることで一人の人間を動かしている。 ピクサーらしく泣かせポイント感動ポイントをしっかり抑えている。 カナシミに対してのイライラも解消されるようにしっかり作られている…と個人的には思う。 ただ精神世界が舞台となる訳だが、つまりこれはどういう心の作用か?ということを考え出すとピンとこない部分もちょこちょこあった。 基本的には子供向けなのでそこまで考える必要はない気もするが、大人が観たときに微妙に腑に落ちきらないところはある。
人間の頭の中をにぎやかに擬人化
2015年。ディズニー&ピクサー製作。 ライリーと言う名の少女の脳内には、 ヨロコビ(黄色) カナシミ(青) イカリ(赤) ムカムカ(緑) ビビリ(紫) と言う感情が生まれてそだっている。 それらは「司令部」でライリーを幸せにするために日々頑張っているのだ。 ライリーに出来た「思い出」は黄色、青、赤、緑、紫の5色に色分けされた「思い出ボール」になります。 脳内司令部が主役の映画です。 一番の重要は「ヨロコビ」次が「カナシミ」 寒冷地のミネソタで育ち、なによりホッケー好きな11歳の少女・ライリー。 パパの仕事の都合でサンフランシスコに越してきます。 そこからアクシデントが次々と起こり、ライリーは無邪気さを失ってしまう。 心配した「脳内感情のリーダー、ヨロコビ」は、ライリーの幸せを取り戻すために命懸けの冒険の旅に出ます(つまり、脳内から、飛び出しちゃうんですよ!!) 何より重要なパーツは、 《思い出・・・》でした。 楽しかった記憶、悲しかった記憶、悔しかった記憶、 《それらは丸いキラキラな思い出ボールにしまわれている》 人生の成長・・・ヨロコビだけでは人生は成り立たない。 カナシミもムカムカもイカリも人生を構成する重要なパーツ。 この4つがあってこそのヨロコビ、だったのですね。 幸せだけを求めても、人生は深まらない。 と共に、大きくなって忘れてしまった日々の記憶が懐かしく愛おしく思えました。
ラストはじんわりときた。 大人への一歩。楽しいことだけではなくて、...
ラストはじんわりときた。 大人への一歩。楽しいことだけではなくて、悲しいことを受け止め、乗り越えて大人になっていくのだなぁって思った。どんな感情も人間を成長させてくれるのですね。 そして、家族で悲しみを受け止めてあげる。受け止めてもらえて、安心できる。すごく大事だなぁって思った。 それぞれの感情と関わりをよく描けていると思う。終盤につれてその良さがどんどん出てきた。 大人が観ても、いろいろ気づける良い作品でした。
いい映画。とっても面白い。
よくできている。 人の成長、感情の仕組みをうまく面白く作られていて、今まで見てきたアニメの中で1番と言っていいほど観たあと幸福感に包まれた。 楽しいと言う感情だけが大事ではない、 自分達の記憶には、確かに悲しいけど良かった思い出というのがたくさんある。 主人公の脳内を反抗期などを、うまく表されていてとても感動した。 これは誰かにオススメしたい…!!
未知の世界
足の裏が痒いのも、お腹が減ったと感じるのも全部脳がやっていて、自分の様々な感情もみんな脳の中でこんな風に作られているという着眼点の面白さが楽しめました。映像のユニークさもピクサーならではでしたが、主人公の成長物語はとてもシンプルな印象でした。
脳内劇団のはじまり、はじまり
どこかの小劇団が、学校の講堂とかでやっていた「体のしくみ」みたいなものを、ものすごく大掛かりに見せられている印象を受けました。 連休で、夏休みスタートだったこともあって、子供連れのお客さんが多かったのですが、ちょっと子供には難解だったかな。 最後にちょっとホロッと来ますが、演出のうまさで泣かされているだけで、私の中の脳内劇団が感動したわけではなさそうです。 将来的には、インサイドヘッドあるあるが当たり前になって、「私、カナシミがいなくなってるからさ、頭ん中で」とか、そんな会話が交わされるのかな。 多くの人が指摘していますが、冒頭に、正直どうでもいい日本語版オリジナルテーマソングと、短編映画が挟まってきますが、私はまあ許せました。(^ω^) 2015.7.19
人は感情で動く生き物
人は感情で動く生き物である。 逆に言えば、感情がなければ動けない。 誰の中にも、リーダーとなる感情がいる。 誰がリーダーでもいい。それは個性だから。 そしてその脳内のチームのバランスこそが その人をその人たらしてめている本質と言える。 人間は、たくさんの感情同士がチームで協力しあって、 その時その場所での最善の感情を選択しようとするのだと思う。 最善の感情を目の前の人と共有しあえた時、 それは重要な想い出となるし、 必要な感情を選び損なった時、 記憶のゴミとなるか、 不適応を起こし、病気にさえなってしまうのかもしれない。 感情を伴う重要な意味のある想い出は、 特別な思い出として収納される。 そして、それが性格という島を形作る。 おふざけの島、どんな思い出が必要なんだろう。作りたい。 日本語吹き替えの声優がすごく良くて、 誰だったんだろうと思ってエンドロールを見ていたら、 その声優を知って心がいたむ。 ヨロコビが、間違えて記憶のごみ箱に迷い込んでしまったんだろうか。 もっとも恐ろしいことは、悲しみでも怒りでも恐れでも嫌悪感でもない。 感情をなくしてしまうことなのかもしれない。 色とりどりの感情の玉をいっぱい作って、眠りにつきたい。 そしたら、どんな夢が見れるかな。
思い出と別れて大人になっていく
新しい場所に引っ越して、今までの友達や家と別れて環境がガラッと変わる。大人でも不安でいっぱいの出来事なのに、12歳のライリーはもちろん戸惑いこれまでの思い出や価値とお別れをしていく。
ヨロコビはこれまでの思い出や価値を離したくないために『大切な思い出』と一緒に司令部へ戻ろうとする。ヨロコビは忘れること、喪失体験はライリーに悲しみを与えると思う。
でも彼女が大人になるために、悲しみを乗り越えることはとても重要な意味を持っている。そのために悲しみを受け入れることが必要なプロセスであるとこの映画は表していると思う。
カナシミがビンボンに寄り添うシーンはじーんときた。
期待してすぎてたのかな…
なかなか見る機会がなく、ディズニープラスで視聴。 子供向けすぎるのかな?すごく内容があっさりしてて驚くシーンや感動のシーンも全くない。 ピクサーということで期待してすぎてたのかな… 小さい子供や、小学生くらいなら楽しく観れる映画だと思います。
ピクサーさん流石です
まずは映像が素晴らしいと思います。 流石にピクサーは凄いなと思いました、それぞれ感情のキャラクターデザインも誰がどの感情なのかが分かりやすく可愛いデザインでした。 小さい子供と観るのがオススメの作品です。 最後に思春期のボタンが出た時は面白かったですw
もう一度生きるため、泣いてきたのね
レビューをみると、カナシミにイラついたという評価が多かったけど、私は所々ヨロコビにもイラっとしました。う、うるせ〜って思ったところもあった。 私が捻くれてるからだろうな!と思ったんですが、私は小さい時カナシミがメインで操縦席に座っていたのかもしれないなぁ。でもヨロコビが誰よりもライリーのために頑張ってたし、切なかったなぁ。 何で涙が流れるんだろう、生物学的な話じゃなくて。 人体の大切な水分を犠牲にしてまで起こしている現象。 小さい時は泣きたくないのに涙が出て、止まらない、止められない!!ってこと多かった気がする。 大人になったもたまに涙がじんわり、、ってことあるんですけどね。 中島みゆきさんの「誕生」という曲で、赤ちゃんは泣きながら産まれるので、生きるために泣いてきたのね、という歌詞があります。生きるために、涙は必要なものなんだと、だから人前で泣く事を恥ずかしいことだとしないで欲しい。 いや〜それにしても、感情と記憶の整理をこんなコミカルタッチで表現しちゃうなんてすごいなぁ。 倫理の授業で使えそうな映画ですね。 予告見た時にもっと色んなところを大冒険するのかと思ってましたが、思ったよりシンプルな世界でそれが良かったのかも。これ以上長かったりゴチャついてたら鑑賞自体が疲れちゃっただろうな。 脳内ポイズンベリーを思い出しましたが、そういえばあれも5人でしたね。
ピクサー凄すぎ
子供向け作品であるが、大人こそを唸らせる、ディズニー映画がコンセプトにしている課題の完成系を見てしまったよう。頭の中の感情、記憶を舞台にするという、普通に作ると抽象的すぎてイマイチな作品になってしまいそうなところをキャラクターの個性や舞台建てをきちんとすることで子供の目にも楽しいエンターテインメントになっている。これはピクサーという集団の持つ子供心を大切にするという発想力の勝利であり、子供向けアニメを作っている会社は多くあれどなかなか出来ないことである。 今作で特に涙を搾り取られるのはやはり大人目線の話であろう。感情の一人であるヨロコビはライリーの親として「悲しい目にはあって欲しくない」とつい過保護に振舞うが、トイストーリー3よろしく文字通り死の世界の中でヨロコビ自信が悲しみ、カナシミの存在意義に気づくことでヨロコビ、ライリーの感情的成長に繋がる。 またライリー幼年期を象徴するビンボンは、自らを犠牲にしてライリーが大人に成長するための後押しをしてくれる。自己犠牲を描く映画は多くあれど、こんなに観客自身と重ね合わすことのできる、普遍的なテーマの自己犠牲はないと思う。 感情、記憶、成長という普遍的すぎるテーマを舞台としているので、共感することが多い映画ではないだろうか。自分自身何度も見返す、大切な映画となった。
70点
映画評価:70点 非の打ち所のない素晴らしい作品でした。 ピクサーが作る映画は必ずといって良いほど メッセージ性が強く出ている気がします この作品の肝は 人格を作るのはポジティブだけではない ネガティブも大切な要素だよという事 そりゃ覚えているなら、 嬉しい事や楽しい事の方が良い。 でも、悲しかった事や怖かった事、ムカついた事でや悔しかった事、辛かった事、、 覚えている全てが大切な事なんだと 改めて気がつかせてくれる作品でした。 私が子供だった時も、この作品の主人公ライリーとさほど変わりません。 色々な出来事、感情の動きを通して 私が作られたと思います。 ライリーの成長と共に 単色ではなく、複色になるのも感心しました 同じ出来事でも楽しいけど悲しい、 悔しいけど救われた、怖かったけど面白かった、 そういう思い出も沢山あります。 その時に感じた素直な感情と向き合いながら 私たちは成長していくのですね。 あとヨロコビの声が表現豊かで とても素晴らしく、誰なんだろうと調べたら 竹内結子さんで、改めて凄い人だと感じました ありがとうございました。 【2021.1.29観賞】
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