インサイド・ヘッドのレビュー・感想・評価
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ピクサーは良く出来すぎていることが評価のジレンマになるのかな
「頭の中の感情が人間を動かしている」という前提のもと「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」という感情たちが、主人公の女の子(実質的には感情たちが主人公だが)の引っ越しにおけるネガティブな心境変化を感情たちが脳内世界を冒険していくことで主人公の女の子が成長するという記述したら何がなんだか。
しかし、この何がなんだかなも物語を流石のピクサー節で大人も子供も感動できる極上エンターテインメントに仕立て上げている。
当初「こんな単純な感情だけで人間(主人公とか)を操縦できないよね〜」なんて思っていたが、その設定も納得出来るようになっており、クライマックス後はその疑問を払拭&腹落ちするストーリーは本当に怖い!怖いよピクサー!
しかし、ピクサーはストーリー、ビジュアル、無駄に芸術的にならないエンタメ的な平易さが恐ろしく高いので、期待値が上がりすぎてしまうし、予定調和での満足をしてしまうので、今後はそのジレンマを払拭する新機軸や世の期待を裏切る行為をするしかないのかなぁなんて杞憂をしてしまいましたよ。
そしてそれは大変だろうな〜なんて思ったり。
じーんとくる
大人向け
悲しみはウザいがかわいい。
悲しみが自分に似てて日頃の態度を反省しながら、排除しつつも丁寧にフォローしてくれる喜びになんか感謝してしまう。
でも考えたらお母さんを操作しているメインは喜びじゃなくて悲しみなんだなと(笑)
「悲しかったからみんな来てくれたんだ(?)」のセリフはかなり疑問です。
頭の中で喜びが行動して乗り越えるのがメインで描かれる分、ライリーの行動は抽象化されてしまうので結末は受け入れにくい。いっそミネソタに行かせてしまって居場所がないのを目の当たりにするとかは余計かな。
本編の前の短編のほうが…
新しい映像体験
子どもを大人に、大人を子供にする映画
この映画の凄いところは子供には子供なりに伝わるテーマやメッセージがそれだけでもディズニーアニメ映画を一本観たかのような充実感があり、大人には過去を振り返りざるを得ない構成になってて自分と重ね合わせることで大人にしか味わえない感動があるところ。
まあいつものピクサーと言えばそうなんだけど、今回は完成度がピクサー中でもトップレベルの出来。
誰でも経験するだろう相反する感情「葛藤」の誕生をボール一つであんなに美しく描けるのはピクサー以外には出来ないし、周りから見ればかなり小さい成長をあれだけスペクタクルに描くのもまさにピクサー。
現状の自分はこれを経て存在してて、過去に知らずのうちに捨ててきた重要な何かの為にも頑張ろうと思える。
そしてエンドロールも本当に素晴らしい。
監督が「これはあなたの物語」と本編前に言うけどまさにその通りだと感じた。
「自分のこと」を言ってくれてるような物語展開が一気に逆転し「あなたの物語」になる。誰の目から観ても「あなたの物語」で終わる。
自分だけでなくみんなそうなんだという着地。
他者に対して優しくなれる作品。大傑作です。
喜怒哀楽
子供はあまり楽しめないのでは?
ビンボン
ライリーが昔つくった妄想のキャラクター『ビンボン』が、ライリーを救うことに大きな役割を果たし、記憶から消されてゆくシーンには涙が止まらなかった。
たしかに、昔好きだったものが、窮地に追い込まれた時にふと、心の助けとなってくれることがあるなあ…と、胸が熱くなった。
他にも、
感情の一部がなくなってしまうことがあること
悲しみがあるから共感できること
喜びの記憶が悲しみになること
築いてきた自分らしさが崩れることもある、でもまた新しく築くことができること等々…
人の感情について考えることができ、面白かったです。
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