「異色だが面白い」インサイド・ヘッド プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
異色だが面白い
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小さい女の子の脳の中の中心部、管理部には感情を司る面々がいた。
名もそのまま、喜び、悲しみ、イライラ、ビビり、怒り。
基本は女の子本人に任せながらも、時として感情を発生させる。
そんな折に女の子一家は引っ越し、環境に馴染めない。
しかも脳内でトラブルがあり、喜びと悲しみが遠くへ吹き飛ばされる。
その間女の子から笑顔が消え、一人で前の家に帰ろうとする。
喜びらは管理部へと戻るために脳内で様々な冒険ををしてようやく帰還。
悲しみのやることはろくなことがないと思っていた喜びだったが、
悲しみの共有は家族や仲間の絆を深くすることに気付いていた。
なのでまずは悲しみに任せる。すると女の子は家に帰って来た。
そして昔の家に戻りたいと家族と本音で話すことにより絆は深まり、
結局は新しい環境に馴染むことが出来たのだった。
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人間の感情って全部自分の中にあるとは思えないくらい、
複雑に絡まったり制御できなくなることがある。
だからこんな感じで多くの感情が個人として存在する表現って正しいのかも。
そして悲しみという一見不要な感情が実は重要な役割を果たす。
これについても納得かなあ、少なくとも他者の痛みを知ることが、
人に優しくできることでもあり、他者への愛とも言えると思う。
正の感情、負の感情、全てに意味があるのが人生なんだと思った。