「歴史に残る名作。テーマは極めて哲学的。でも気軽に観れる。」インサイド・ヘッド tさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史に残る名作。テーマは極めて哲学的。でも気軽に観れる。
よくできたハッピーエンド。
しかしながら、この映画の主張は「悲劇と幸福感は表裏一体」というもの。悲劇は必要である。
それだけに止まらず、この映画は「真の幸福感は悲劇の裏側にのみ存在する」と主張しているようでさえある。これ自体、極めて哲学的な命題である。このような哲学的な命題を子供映画として誰でもわかるように描く。さすがディズニー。凄いとしか言いようがない。
この主張の背景にあるのが脳のメカニズム。そして人類学だ。悲劇は我々の感情の一つであり、悲劇だけが人々の共感を作る。共感だけが真の幸福感を作る。
不幸なそこのあなた。今、あなたにとって本当に必要なことは、「幸福」ではなく「悲劇」なのかもしれませんよ。
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