「ピクサーは良く出来すぎていることが評価のジレンマになるのかな」インサイド・ヘッド cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)
ピクサーは良く出来すぎていることが評価のジレンマになるのかな
「頭の中の感情が人間を動かしている」という前提のもと「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」という感情たちが、主人公の女の子(実質的には感情たちが主人公だが)の引っ越しにおけるネガティブな心境変化を感情たちが脳内世界を冒険していくことで主人公の女の子が成長するという記述したら何がなんだか。
しかし、この何がなんだかなも物語を流石のピクサー節で大人も子供も感動できる極上エンターテインメントに仕立て上げている。
当初「こんな単純な感情だけで人間(主人公とか)を操縦できないよね〜」なんて思っていたが、その設定も納得出来るようになっており、クライマックス後はその疑問を払拭&腹落ちするストーリーは本当に怖い!怖いよピクサー!
しかし、ピクサーはストーリー、ビジュアル、無駄に芸術的にならないエンタメ的な平易さが恐ろしく高いので、期待値が上がりすぎてしまうし、予定調和での満足をしてしまうので、今後はそのジレンマを払拭する新機軸や世の期待を裏切る行為をするしかないのかなぁなんて杞憂をしてしまいましたよ。
そしてそれは大変だろうな〜なんて思ったり。
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