「不覚」ホドロフスキーのDUNE ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
不覚
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今は無いスターログというSFビジュアル誌を読んでいた者だから感慨深げなドキュメンタリーだった。大画面でクリス・フォスのメカが映しだされただけで胸に迫るものがある。
ホドロスキーの強烈さがプリ・プロダクションをドラマチックに魅せてゆく様に引き込まれてゆく、必要なのが技能よりも“魂”を表現できるスタッフというのは面白かった。ダグラス・トランブルよりもダン・オバノンを選ぶ件は、本当に彼らしい。
正直にいえば当時のハリウッドはアメリカン・ニューシネマが下火になり大作といえばパニックぐらいのもので後の「スターウォーズ」も中規模の映画だった。(映画雑誌の前評判の無さも顕著だった。なにしろスターが出ていないから)だから、彼の作品が実現しなかったのは当然といえば当然かもしれない、それでもブロンティスの「あれもデューン、これもデューン」に不覚にも泣いてしまった。
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