「瞳から何か放射してる人」ホドロフスキーのDUNE 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
瞳から何か放射してる人
幻に終わった映画「DUNE」製作を巡るドキュメンタリー。
まずこの人、アレハンドロ・ホドロフスキーが面白い。80歳を越えてこのエネルギッシュさ。バイタリティの塊。その燦爛と輝く瞳に魅せられて映画制作に集まってしまったのも頷ける。
「エルトポ」や「ホーリーマウンテン」の映像が少し登場するのだがその画の強さ。強烈な磁場を発生させている。この強さでDUNEを撮っていたらどうなっていたのか。
「戦士」を集めるといってひとりまたひとりと仲間を増やしていくのは冒険譚のようでワクワクする展開。特にギーガー登場には興奮した。喋る姿も貴重なのでは。
最終的に中止になってしまうのだが12時間の長さの映画にはゴーサインは出せないだろうなあ、と現実的なことをちょっと考えてしまった。今なら長いシリーズとして製作プランを出せたかもしれない。
とにかくエネルギッシュでパワーを放射してて人を元気にしてしまう。監督という仕事はそういう人でなければできないのかもしれない、と考えたりした。
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