さいはてにて やさしい香りと待ちながらのレビュー・感想・評価
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全体的には良いだけに残念
全体的には良い。現実離れしている点も多いが、映画では許容される範囲だったと思う。
但し、一点だけ、この映画の良さの全てを台無しにしているシーンがある。
岬が襲われるシーンである。
このエピソードのお陰で、絵里子と岬の距離が縮まるので、重要なエピソードではあるが、表現が良くない。
作品全体のトーンを考えると、単なる暴力、或いは暴力以外の表現でも、充分に演出できたのではないか。
このシーンが作品に対して似つかわしくないほど強烈であり、また、性的内容を孕んでいるために、作品を下品なものにしていると思うし、制作者の品位への疑いを助長する。
出演者の演技や題材が素晴らしかっただけに、残念。
コーヒーが飲みたくなる作品
能登半島でのコーヒー屋。父親が唯一残した遺産である船着き場をコーヒー屋に改装したことによりストーリーがはじまる。
子供のころの夏休みを思い出したりした懐かしい雰囲気に浸れる。それに何か温かいものを感じれる作品。
必要なのは癒しではなく、自立する力
この作品に“癒し”を期待すると突き返されてしまう。それは岬の珈琲豆を煎るときの真剣な表情を見れば明らか。店を手伝う小学生の仕事にも妥協を許さないその姿勢に、彼女の仕事に対するプライドが感じ取れる。これは見る者に癒しを与える映画ではなく、自立を促す映画なのだ。
能登半島の小さな町で生き別れの父親が残した船小屋を改造し、珈琲店を始める岬とその近所に住むシングルマザー・絵里子との交流を描いた本作。半島から望む美しい景色にこそ癒されるが、物語は珈琲のようにビターだ。
岬も絵里子も表面的には真逆に映るが、それぞれ悩みを秘めている。誰かに支えられたいという気持ちは誰もが持っている想いであるが、自分が自分自身と向き合えてこそ、周りの支えに気付くのではないだろうか。劇中には宮沢賢治の「よだかの星」が引用されるが、自立という解釈で本作と重ね合わせるのも面白い。
珈琲豆はアフリカからお客さんに届くまでの途中で店に少し立ち寄っただけ、だからきちんと仕事をしなくては、と言う岬の真摯な姿勢が印象に残る。
ゆったりと、やさしくて、ステキな作品♡
正直、涙をこぼすとは思ってませんでした。
淋しげな日本海、香りが漂ってきそうな珈琲、
やさしいギターの音色…父の記憶。
永作さんのとっても自然な演技にはいつもながら脱帽。
言葉一つ、表情、目配り、仕草…ステキです。
佐々木さんの演技を観るのは実は初。
でも期待以上で、とっても頑張ってました。
ただ、顔立ちが永作さんと対照的すぎるというか
キレいすぎて、非現実感を持っちゃいました。
子役の二人と臼田さんもいい味出してます。
何より、登場人物が少なく、ロケーションの展開も
さほどあるわけでもなく、大きな展開がある訳ではないのに
不思議なことに自然にのめり込んだし、
中だるみも全く感じず最後まで酔いしれました。
それはきっと心の変化だったのではないかと思う。
先生と子役も含めた5人の繊細かつやさしい気持ち、
その表現が良かったんじゃないかなと。
とってもとってもいい映画でした。
前半ギスギス、後半感動の人間ドラマ。1人でしみじみ向けストーリー。
【賛否両論チェック】
賛:父を待ち続ける心優しい主人公と、彼女に影響を受け家族の絆を取り戻していく親子の姿が心に残る。
否:雰囲気は想像以上に暗く、女性に乱暴をするシーンもあるので、家族やデートでの鑑賞は不向きか。
帰らぬ父を待ち続け、1人珈琲を淹れ続ける主人公の姿は、健気でもあり、どこか淋しげでもあります。そして、そんな主人公に感化されていくように、少しずつ家族の絆を取り戻していく絵里子達の様子も、また印象的です。最初はギスギスしていた彼女達の食卓が、後半では家族らしく笑いの絶えない食卓に変わっているのが、とってもステキです。
ただ、作品全体の雰囲気は案外暗く、もっと心温まるストーリーを想像していた人も多いかも知れません。乱暴するシーンもあるので、家族やデートには不向きかと。1人でしみじみしたい時にオススメの作品です。
こんな映画嬉しい
客に媚びず、ゆっくり進むものがたり。
綺麗で、切なくて、絶望も希望もあって。贅沢な役者さん達が出てきたけど
それに心引っ張られることなく物語に浸っていられたのは監督の力かな。
東映でもこんな映画作るんだー!
映画館で観ないと良さのわからない作品かも。
DVDで観てたら、⁇って思ったかも。
あー気持ちよかった。
説明出来ない涙が溢れて、エンドロール終わっても余韻に浸ってました。
一部の人間関係が最後まで分からなかったので星4つ。
全体的に
よかった。癒された。
ただ登場人物の素性が描かれなさすぎ。おばあちゃんと呼んでいる人と佐々木希はどういう関係なのか?永作博美の生い立ちは?そして最後になぜ戻ってきたのか?謎の部分が多かった。
もったいない
情景、演技すばらしいのに。
描ききれていない、描かれない心の動きがあってそれが
すごく目立ちました。
・他に気になった所
以前にやっていた東京の珈琲屋さんの店主が調合する豆が大人気で
客が離れないという描写が最初にない。
石川に移住して生活してヒトに賃金払ってやっていけるの、
おかしくない?ってのがずっと引きずってしまう。
・あんだけ離れないと言っていた地を離れ、何をしにどこへ行ったか
わからないまま、突然に帰ってきて、みんなで抱きついてて。
強引に終わらせすぎです。
ゆったりとした情景描写のなかでじっくりと心情の変化を描く
タイプのものなので、映画の決められた尺にパックするのが
難しかったのかもなというのが感想です。
冒頭の語り口はとてもスマートで素晴らしかった。
話がどうやって進むのだろうという興味が持てるので。
出演者の演技については一部を除き不満はほとんどありません。
特に姉弟の演技は素晴らしかった。演技らしくない演技。
もうちょっと
話の前段階の説明があっても良いかも…。
主人公のお父さんの素性が話が進む度にわかって行くのは良いとしても、主人公がお父さんをずっと追い求めていたとか、東京で無茶苦茶繁盛しているコーヒーショップを経営していて、さいはての地に移住するのに葛藤があったとか、恋人とかのこれまでの人間関係とか、説明が無さすぎて、ちょっと不自然な感じだった。
内容は、いわゆる単館系ですが、ちょっとハプニングがあって、退屈せずに観ることができました。
リピートはないかな…。
優しく癒される映画
どういうわけか、出だしの離別のシーンに感情移入を
してしまって、スタート10分で泣いてしまいました。
派手なアクション、爆破シーンの映画を好む人には
絶対おススメできないけど、ヒューマンドラマを好む
人にはおススメ!
静か~な映画ですが、しっかりと人間の感情の機微と
かが表現されていて、見ごたえある映画だと思います。
子役の女の子がとってもいい味でした!
まぁ経営者としては、最後の最後が「おい、それで
いいのか~!!」とツッコミたくなるところではあり
ましたが、全体として大満足できる映画でした。
あまり期待していなかった分、いい意味で裏切られた
映画でしたよ。
残念!
『能登」の住むものとして見に行かなければという義務感もあって居たたのですけど、ストーリーが面白くない!
自伝でもないし、二三味さんにインスパイアされた作品としていいとk路を探そうとしましたが、わたしは共感できませんでした(^^♪二度目はありえませんね!
キャスティングで観る作品を決める人間の意見…?!
かなりコッテリで濃〜い作品を観た後に,永作博美主演の作品を観ると?言葉違うかもしれないが…,(もしかしたら彼女の人間性的な感じが好きだから?一寸言い過ぎ?)深過ぎて考えさせられるような作品でも、いい意味で,サラッとスッキリ?観れちゃったように感じられたのは俺だけ・・・?!
ココロが癒されます
内容はもちろん映像も音も、全てから優しさが伝わってくる映画でした。
大泣き.大笑いを求める方には向いてないかもしれませんが、ハラハラが少ない分とてもゆったり映像を楽しめ2時間があっという間に感じました。
この監督さんの他の作品も観てみたい!
何だった?
最近、「49日のレシピ」を観たし、ここのレビューを読んだので、永作映画を期待たっぷりで観てきました。 確かに珈琲が飲みたくなる作品でした。以上
(私は何を見せられたんだろう?)が素直な感想です。
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