「静かに時を待つ…」さいはてにて やさしい香りと待ちながら ♪riko♪さんの映画レビュー(感想・評価)
静かに時を待つ…
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4歳の頃に父と別れ30年…消息不明の父が遺したものは小さく古びた船小屋だった。
岬はその船小屋で焙煎屋を始める。
向かいの民宿に住む小学生の姉弟は金沢へ仕事に行った母親をいつも待っている。
テーブルに残された手紙とお金、カップ麺…
シングルマザーの厳しさを物語っているかのようだ。
キャバ嬢をしている母親の客が民宿に居座る。
子供達は怯え岬の店に泊まる。
そんなある日、子供達を友達の家に送り届け店に帰ると男が店内に居て岬に乱暴しようとした。
危機一髪…シングルマザーの絵里子が岬を助けた。
岬は絵里子を子供達が寂しい思いをしないよう焙煎屋で雇った。
船小屋で父を待つ岬に絵里子は、ヨタカ丸で一緒だった人を民宿に招待し話を聞いたらどうかという。
自分の知らない父の足跡…岬は父に会いたい思いを募らせた。
そんな矢先、海から白骨が引き上げられたとニュースが流れる。
ヨタカ丸の家族は皆、帰らぬ人を待ち望んでいた。
しかし岬は…
父の死を受け入れられない。
さいはてのヨタカ珈琲を残し姿を消す岬。
絵里子と子供達は岬の帰りを待つ…
海に灯を灯しながら…
岬は帰るべき場所に辿り着いた。
珈琲の香りと波の音…
自然が美しい。
人と人…ブレンドされて味わい豊かな作品になりました。
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