プリズナーズのレビュー・感想・評価
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秀逸
気持ちいいエンディング
まず自分が観た映画で一番好きなエンディングだった。尺の長さを感じさせず、あっという間に終わった感じ。ケラーが拷問をやってはいけないと分かっていてもやらなければ真実が見えてこない、それをやる他に手がかり、そして心の拠り所がなくなると思わせるような演出が素晴らしかった。作中では怪しい人物が主に三人ほどでてくるが、まさかの人物が犯人だった。家族の葛藤や不安、ロキ刑事の憤りや諦めない姿勢がビンビン伝わってきた。髭のないジェイク・ギレンホールが本当に渋くてクールだった。割と暗めに淡々と進むが最低限のしかも巧妙な仕方で情報を伝え終始ハラハラさせるような演出をするドゥニ・ヴィルヌーブの鬼才ぶりを見れた気がした。何よりも終わり方が本当に気持ち良かった。
結構キツイです、、
良かった
傑作
『あなたならどうしますか?』全く他人事ではない映画!
まさに小説をそのまま映画化したような作品。2時間半という長尺にも関わらず一切飽きる事のなく見逃せない作品だった。映画を観てる間は自分と置き換え自分ならどーするのか真犯人は誰だとかいろんな事を考えながら観ることができた。少女が誘拐されるまでの雰囲気の見せ方や明らさまに犯人とわかるような見せ方など映像はとても素晴らしく綺麗だった。ラストの終わり方も一番いい終わらせ方じゃないかなぁと思う。この終わらせ方によるエンディングの余韻がこういうメッセージ性の強い作品にはとても合う。この作品の真のメッセージを受け取るとるのはやっぱり日本と海外では全く異なるのかなぁと、、日本ならば自分に置き換えて自分ならどーするのかと考えるだろうが、海外では神に対する考え方の方が強く受け取られると思う。サスペンスとしては真っ当な感じがした。無駄な展開もなく淡々としてる感じがまたサスペンスらしさを引き出していた。伏線とか真相とかもしっかり入れ込んでて刑事モノとしてもとても素晴らしい。公開された時は今年no1と言われていたらしいが納得のいく作品だった。
息をのむ展開に終始引きつけられた
単純に一つのサスペンス映画としては勿論のこと、一人の人間としてもとても心揺さぶられる作品でした。
もし我が子が誘拐されたなら、それはまあ恋人や妻や親友等、自分の大切な人に置き換えてもいい、その大切な人が誘拐され安否が不明な状態となってしまったら、人はどんな行動をとればいいのか・・・頭では分かっていても、刻々と時間だけが過ぎていけば、それは間違いなく冷静でいられるものではないはず。
そんな状況に陥ったドーヴァー夫妻とバーチ夫妻を通して、自分ならどうするか、とにかくいろいろと考えさせられた映画でした・・・。
しかし冒頭から不穏な空気と言うか、子供二人が誘拐されるまでの何とも言えない空気感を作り出すところからして、さすがは昨今巷で評価されているドゥニ・ビルヌーブ監督、見る者を引き込む術に長けていますね。
そして10歳程度の知能しか持たないアレックスが犯人としか思えないよう持って行く見せ方も、お見事の一言。
でも警察は当然ながら慎重且つ丁寧に捜査、焦る焦る被害者家族、その何とも言えないイライラさせられる状況に、思わず我が事のように感情移入させられてしまいましたよ。
ヒュー・ジャックマン演じるケラーの取った行動は、当然ながら正解ではない、けど、人としてその感情はよく分かります。
アレックスがまた思わせぶりに時々確信的なことを言うものだから、余計にね・・・その辺りはポール・ダノの演技もホント素晴らしかった!
他にケラーの妻、バーチ夫妻、事件に対して四者四様の対応をとったところも見所の一つでしたね。
一方ジェイク・ギレンホール演じる冷静に事件を追うロキ刑事の行動も、被害者家族とは対照的に表面に出ださない熱さを感じる捜査で、こちらも見入ってしまいました。
ケラー、ロキ、全く違うアプローチから見出された真実は、まあ若干突っ込みどころはあったものの、これまたそう来たかと思わされる結末に唸らされましたよ。
倫理と信仰、まさにアメリカが抱える闇を浮き彫りにしたような作品で、長尺ではありましたが、最後まで片時も目を離せない秀作に仕上がっていたと思いました。
好きなテイストのサイコサスペンスだが…
ヒュージャックマンとジェイクギレンホールの演技は素晴らしいし、画も美しく、カット割りもかっこいい。サイコサスペンスとしては久しぶりに王道的な犯人像で、セブンや羊たちの沈黙を彷彿とさせる。随所に散りばめられた謎も良く回収出来ていると思う。だがなぜか少しだけ冗長でダレてしまった。
攫われて、釈放され、拷問の下りがスピーディでスリリングだったのに対して、なかなか成果の出ない拷問や進まない操作が急にトーンダウンしたように感じたからか。
良く良く考えるとこの映画はサイコサスペンス的なテイストなのに死体やグロテスクな描写がほぼほぼ無い。それが後半に行くにつれてスリリングになる展開を盛り上げ切れていないのかもと感じた。
ともあれ主題的なヒュージャックマンの行動はよく書けていたし、勝手にサイコサスペンスとは言ったものの、テーマを考えればこれでいいという人も多いだろう。ただ、いかれた犯人と追う人間という構図で様々な衝撃的な展開を見てきた人にとっては、拷問を始めたところの盛り上がりはあるが、全体的に抑えられたトーンに(意図的に抑えているとは分かりつつも)物足りなさを感じてしまうのでは無いだろうか。
後、緊迫したシーンで「ジュースを飲め」と命令し、飲んでドヤ顏のヒュージャックマンは少し笑っちゃいました。
信仰心
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