プリズナーズのレビュー・感想・評価
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虚しさのあまり・・・
これヤベーやつだったわ
なんとなく夜10時に見始めたのが最後、
そこから3時間弱、テレビの前から離れられなくなった。
長い映画だから2回くらいに分けて見ようと思ってたのに
そんなこと全然ゆるしてくれないくらいの引力を持ってる。
幼い子どもがいるせいで、鑑賞中に考えてしまうのは自分だったらどうするか。
正直、主人公のケラーがとった行動にはけっこう共感しちゃうし、
画面に緊張感をもたらすジェイク・ギレンホールの迫力も相まって、本当つかれる。
こんなに疲れたのは『セッション』以来だなってくらい終始 引き込まれて緊張してた。
とにかく、脚本も構成も映像だって素晴らしいし
含蓄というか、メッセージ性と設定も奥深い。
まぁそこに映画的な快感もあるんだから、
好みの差はあれどこれってかなりヤバいやつじゃん、と。
長くて重たいから人には勧めにくいけど、僕の生涯ベストに食い込む勢いで良い映画だった。
見応えあるサスペンス
テンポ良く進むサスペンス
ストーリー、演技、映像、演出とも一級品
タイトルは「プリズナーズ」つまり、囚人(複数形)だ。
誰のことだろう?まずは、アレックス(ポール・ダノ)だろう。
複数形だから、他は?
誘拐された少女2名か?
でも彼女らは生きてるかどうかも分からず、描かれないから、タイトルが示す「囚人」ではないだろう。
結果、ラストでヒュー・ジャックマンだと分かる。
でも、それまでは、被害者家族も「囚われの身」に見えてくる。
それは、事件に囚われ、日常生活を失い、精神的に追い詰められ、常軌を逸した行動を取るようになるためだ。
本作はヒュー・ジャックマンの葛藤が主題だ。
娘を見つけるため、間違っていると分かりながら、狂気とも言える行動をとる。
そして、コインの裏表と言える存在が、テレンス・ハワードだ。
「観客の視点」とも言えるかもしれない。
こうした登場人物の配置、緻密に計算されたストーリー、演技、影のある映像、これらにより、2時間半、という決して短くない映画ではあるが、圧倒的で息が詰まりそうな緊張感が続く。
これほど緊張感を持続できる作品はそうそう無い。
止まらない
過去鑑賞作品
蛇は何?
暴走するウルヴァリンの話かと思ったら、意外なラストでした。
ポールダノをイジメまくるけど、多分この人違うと思い出したら、
全然違うボブが出てきて、でもボブも小物感半端無いので、
マジで犯人誰だろうと見てたら、ああ、この大物か!
犯人が中々分からず、そこだけで引っ張られます。
でも150分超は長いよ…、小休憩入れないと無理。
この長尺と、ご都合主義な事実が多いのが減点。
アレックス(Pダノ)が早々に捕まる過程とか、
その逮捕時家宅捜索しないのか、
(多分この時はあそこに居ただろうが、警察見つけろよ)
後半も家宅捜索するだろうに、携帯は見つからなかったのかな。
最後の電波発信地はわかる気がしますがね。
ロキ刑事がケラー(ウルヴァリン)の親父の記事を見つけた時、
これも何かの振りかと思って、「最後は自殺?」みたいな、
全然関係無かったですけど。
それ以外の伏線回収は良かったです。
「この事実必要?」というのが、ちゃんと後で機能してる。
神父さん可哀想でしたね。ボブの蛇はよく分からん。
サスペンスとして良い作品でした。
この監督の前作が好評なので気になる。
旦那の意思を引き継いで
背伸び
「ボーダーライン」→ビルヌーヴ→これ
ボーダーライン同様ビルヌーヴ節相変わらず惹き付けられましたが
伏線回収ってやつですか。だけど、少しやり過ぎ感も…重苦しい空気のまま 緊張感保ったまま進んでゆく。哲学的宗教的なテーマもあるのだが、猟奇が漫画的なところや雑な部分もあって 今回はそれがマッチしてない感もある。
だから、どっちを伝えたいの?といいたくなるのです。
でも 観てる間は引き込まれるのは、さすがの監督 さすがの役者陣 それだけに、子供をさらわれた両夫婦の違いとか…描いて欲しかった。
もし、この監督が宗教的哲学的なテーマを伝えたいのなら…その方が深さがでるように思う。あっ そんな深そうに感じるけど
意外とこの監督は単純な宗教観なのかも
自分の中で答え決まってるのかも
「アメリカンスナイパー」「運び屋」のイーストウッドなんかはやはり、観る側に考えさせてくれる。
そこがこの監督嫌いではないが、少し引っ掛かるところか…
愛ゆえの狂気
想像以上に重い作品でした…。精神的にしんどくなりました。もちろん事件の行く末も衝撃的。ですが、それ以上に印象に残ったのは、娘を誘拐された父親が愛ゆえにとる行動。普通の父親が追い詰められて陥る狂気と執念。目を背けたくなる怖さがありました。
展開も良かったです。これが結末か…と思ったらなんとまだ続く!徐々に点が繋がっていく終盤、ドキドキしました。
最初にある人物が真犯人に気づく場面では、よくあれで気づけたなと思いました。私は全然わからなかったです。勘のいい方はどの辺りで気づくんだろうか…。
小道具の使い方も良かったです。
ヒュージャックマンのこういう役は珍しいのでは…?あまりハマってるとは感じませんでしたが、いろんな役柄が見れるのは嬉しいですね。
ジェイクギレンホールは刑事役、似合っていました。疲れていそうだけど鋭い眼光に刑事っぽさが出ています。優秀で真面目そうな人物なのですが、過去のこともあり、たまに荒っぽくなるのが良い。格好いい役所でした。
チック症のような瞬きが気にかかったのですが、役作りのようです。現在チック症の原因は明らかになっていないようですが、心理的なストレスも関係することがあるようなので、仕事のストレスによる症状かな…見るからに大変そうだったし…とか考えてしまいました。
被害者を思うと本当にかわいそうで、後味も苦い。でも、あの終幕は好きです。
ドゥニヴィルヌーヴ監督作ということで、本作には実は信仰に関する裏テーマがあるようです。解説を書いていらっしゃる方もいました。意味深だとは思ったけれど、私の理解が及ばなかった部分を詳しく説明してくださっており、大変興味深かったです。
気になった方は視聴後に調べてみると理解が深まり、より本作を楽しめるかと思います。
執念
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