プリズナーズのレビュー・感想・評価
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ミステリー小説で「!」となるあの感じ
幼い我が子が誘拐される恐怖と無力感をじわじわ味合わせる演出は見事。事件が解決しそうでしないもどかしさと、パズルのピースが少しずつ埋まっていく感じを、絶妙な雰囲気でみせて観客を物語に誘い込む。
ミステリー小説を読んでいて、「お!」となるときのあの感覚を何度も何度も味わえる。しかもこれが上等な「お!」なのでとても良い。
父親役ヒュー・ジャックマンの熱演も見どころだが、刑事役のジェイク・ギレンホールが良い。この事件を取り巻く疑念と悲壮感に対して、たった1人で希望を背負っている役どころを見事に演じていて、文句無しに格好良い。
最後のカット(あれが聞こえる瞬間)の切り方が、何とも映画らしくてとても良い。
誘拐された娘を捜すために一線を越えてしまう父親の気持ちには共感する...
誘拐された娘を捜すために一線を越えてしまう父親の気持ちには共感する。
そして真犯人は意外な人物で、完全に予想外。
主人公の父親は最後に乗り込む際、犯人の目星が完全についていたと思う。
しかし、その割にはあまりにも無警戒過ぎた。
少なくとも自分で自分に手錠をはめる前に何とかしないと。
まあ、ラストはあれでよかったかな。
謎解きサスペンス好きの日本人
映画全体を流れる世界観や、小説的な少し余韻を残した感じなどはとても良いと思うけれども、、、全ての謎がフラッシュバックなどで解かれないと気持ちが悪いと思うのは日本人だからか。特に誘拐から監禁までがどうだったのかは、気になりますよ。
一線を超えた父
2022年6月11日
映画 #プリズナーズ (2013年)鑑賞
アメリカの田舎町、娘を誘拐され一刻も早く娘を助け出そうと暴走する父親と、その捜査を冷静に進める刑事の対照的な姿
刑事鋭いけど、なかなか犯人にたどり着けない
父の方が凄かった
リアル感
迫力とか緊迫感はスゴく伝わってくるけど
……何か犯人の動機がイマヒトツ分からない
犯人が分かった時点で失速感が。。
犯人がわかるまではおもしろく観られた
あそこまでしたい
気持ちは分かります
ただ……できませんが
解けない迷路の内と外について
今期作のDUNEの予習として観た作品です。ドゥニヴィルヌーブ監督の最善を祈最悪に備えよと言うメッセージが伝わってきた感じがしました。監督の持っている宗教観と支配に対する考え方そして重厚な緊張感を与える音楽と曇天模様の映像が際立ってました。長い時間も無駄のない映像運びで楽しく観ることが出来ました。自分にとって、腑に落ちた映画の味でした。
長い、
まず、「長い」。
もうちょいストーリーや展開をまとめるなりしてもよかったのでは、と。
他のこれくらいの長さの作品もあるけど、こういう展開ではやたら長く感じてしまう。
そのストーリーや話はわかるし、登場人物も少なめで理解しやすかったけど、おとなしい子供のような大人のキャラの人も乱暴されててなんも言わず「結局なんだったの?」みたいなのもあり、主人公も同情できるとこはあれどあまり効果的でもない立ち位置のようで、不可解なとこもあった。
刑事がなんか企んでるのかと思いきやそうでもなかったし、そんなハラハラもしながらおもしろみもあったけど、「長かった」。
まあ、そういう流れをがんばって見ながらの、終盤、「まさかの」という展開。
ハッピーエンドといえるのか、そんなこの作品を見終わって、長く感じて疲れた。
【最後まで読めないサスペンス×ミステリー映画】
・2013公開のアメリカのクライムサスペンスミステリー映画。(長っw)
・幼い娘を誘拐された父親が警察を信じられずに独自に犯人を追う、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・最後まで読めないミステリー要素が素晴らしい
・追い詰められた父親のとる行動の「是非」が観客の心を常に上下させてくれる
・2時間34分、全然飽きずに観れる長編作品
・プリズナーズの意味が最後にわかる面白さ
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[物語]
・宗教的な考え方を含んだうえでの細かな部分はさておき、大きく全体を見ると非常によくできたサスペンスミステリー映画だと思います。犯人はいったい誰なのか、という謎解きミステリー要素×子供を奪われた主人公ドーヴァー(ヒュージャックマンさん)の心情と行動に主軸を置いたサスペンス要素が上手くかけ合わさった物語でした。特に、犯人が誰なのか、についての伏線の張り方や結果など、私自身が全く想像できなかったゆえに、非常に楽しませていただけました。
[演出]
・明るいシーンが一度も出さない。終始暗い雰囲気を保ち続ける。そのために映像も雰囲気もとにかく黒や灰色に徹しているなぁと感じました。物語の終わりまでしっかりそれを継続させているところなどは、観終わった後の感情のもっていかせ方も含めて計算されているように思えてきて、すごいなぁと思います。
[映像]
・終始暗いトーンを保つ映像や雨雪のシーンを多用することで、観ているこちらまで本当に暗い気持ちになり、ドーヴァーさんの心情への共感性がとても増したと思います。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・皆さん、超安定の演技力。違和感なく物語に引き込まれる演技がさすがです。主人公ドーヴァー役のヒュー・ジャックマンさんはもちろん、ロキ刑事役のジェイク・ギレンホールさん、バーチ夫妻演じるヴィオラ・デイヴィスさん、テレンス・ハワードさん、不審な青年を演じたポール・ダノさん、デヴィッド・ダストマルチャンさんなどなど、どの配役もどの方の演技もガチっ!とはまった感じで「演じている」ということを微塵も匂わせない素敵なものでした。
[全体]
・子を持つ親でなくても、これはしっかりと共感できる作りになっている、とてもよくできた作品だと思います。約2時間半という長時間、「スリル」とは違う「ハラハラ」が終始つきまとってくる、ある意味アトラクション性の高い映画です。スペクタクル超大作のような映像のすごみはないにしても、これは「映画館でお金を払ってでも観るべき映画だったなぁ」と思いました。ありがとうございました。
#映画 #クライム #ミステリー #サスペンス #誘拐 #プリズナーズ #2013年 #ヒュー・ジャックマン #ジェイク・ギレンホール #アメリカ映画
#全体3.7 #物語3.8 #演出3.6 #演技3.8 #配役3.8 #映像3.6 #音楽3.5
見えない真実への苛立ち、耐えがたい不安。
ゆったりと静かに始まる事件。全く想像出来ない展開に、心臓を鷲掴まれた。何処にでも居る普通の父親が自分の娘の為に、“感情という狂気”が“人間の理性”を無くす。少しずつ少しずつ心を押し潰されていく怖さ。そして思わず目を背けたくなる感情の矛先、その怒りと不安を、つい理解し同情してしまう。
ケラー役ヒュー・ジャックマンが、子を持つ親の心情をリアル過ぎる程に表現。敏腕刑事ロキ役ジェイク・ギレンホールが、熱く、そして冷静に容疑者を探し出す。
ミスや運なども上手く絡ませる展開も、あり得る切っ掛けとして良いスパイスに。そして全ての“点”が繋がって“線”になる、その瞬間の衝撃が凄い。
もはや何がハッピーエンドで、何がバッドエンドなのか。そんな判断も出来ないくらいに、心を引っ掻きまわされた。
約150分という時間は感じさせない脚本、展開に大きな波は無くとも引き込まれる。同じ境遇になった時の自分に置き換えつつ、且つ客観的に見ている様な不思議な感覚。
登場人物全て“人間”特有の怖さがあり、悪い意味での防衛本能が全面に出てくる。心に引っかかり、考えさせられる傑作。
惜しい…もう少し煮詰めたら
面白いし映画としての映像の重厚さもあるんですよ。でも、もう一歩って思うのは何故なんだろう?ヒュー・ジャックマンとギレンホールで底上げしているから脚本の細かい所がシックリ来ないのか?
なかなかの良作
前半の展開は普通の誘拐もので始まるが
途中から思いもかけない方向によじれていく感じ
なかなかない感じでキャストも脚本も言うことなし
こうゆうのダークなサイコ系に陥りがちな感じだけど
一味違うものに仕上がってる
ホラーなど苦手な人でも観れるサスペンス物って感じです
狂気
に蝕まれて行く主人公。誰が犯人か全く予想がつかない
場面がいつくかに分かれていて最後まで飽きずに鑑賞できます
感謝祭の日に2家族でパーティを行った
しかし娘たちが失踪
手がかりも少なく夫であるケラー・ドーヴァー(ヒュー・ジャックマン)が人としての最終手段にでます
鬼気迫る演技が迫力たっぷり
物語は予想もつかない方向へ…
最後の終わり方も良い感じ
一気に見れるサスペンスです
宗教用語がたまに出てくるのですが意味が分かるとさらに深く読み取れるかと
1つのことに執着せず色々な考えを持つことが大事なんだと学びました
裏のメッセージ
キリスト教原理主義とフリーメイソンの話
どちらかを肯定も否定もしていないが、事件解決するのはジェイクギレンホールだからフリーメイソン賛美なのか。
ただし、自分が信じた考え方に固執したキリスト教原理主義よりフリーメイソンのように合理的な考え方のほうが生きやすい世界なのは確か。
ラスト、ホイッスルで救われるところに救いがあってよかった。
久々の傑作サスペンス
幼い女の子が誘拐され、捜査線上に次々と浮かぶ奇妙な出来事をスリリングに描くサスペンス。
色んな伏線が張り巡らされ、最後に色んなことが繋がっていきます。久々に面白いサスペンスを見たという気がしました。
娘を奪われた男を演じるヒュージャックマンの演技にも鬼気迫るものがありました。
宗教
ヒュージャックマンの役が行き過ぎててイライラした。
アレックスが可哀想すぎる。袋を取った後のアレックスの腫れた顔が衝撃的だった。
ジェイク・ギレンホールはギラギラした有能な警官でカッコ良い。終盤の演技が良い。撃たれてから車で病院に向かうシーンがハラハラした。
たまたま落とした紙にヒントを見つけたり、探している時に電話が鳴って中断したりと、ありきたりなシーンがけっこうあった。
御言がたくさん出てくる。宗教がテーマの話。蛇=悪魔?
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