プリズナーズのレビュー・感想・評価
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狂気
娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。
家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏な田舎町でひとりの少女が失踪する。
手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信。
自らの手で娘を助け出すため、一線を超える決意をする(解説より)
全体のストーリーとしては解説の通りで、これ以上説明するとネタバレに関わるため控える。
信仰云々の話は詳しくないが、いつどこで異常者と接するかわからないし、自身の愛する者に危険が及ぶかもわからない。
同じ娘を持つ身として、主人公の行為が過激で行き過ぎたことと認識しつつも、完全には否定できない自分がいた。
同じ境遇に立たされたら自身はどんな行動を取るだろうか…
ちなみに意外にもバッドエンドではないので、鑑賞後モヤっとすることはなかった。
ミステリー小説で「!」となるあの感じ
誘拐された娘を捜すために一線を越えてしまう父親の気持ちには共感する...
謎解きサスペンス好きの日本人
一線を超えた父
リアル感
解けない迷路の内と外について
長い、
まず、「長い」。
もうちょいストーリーや展開をまとめるなりしてもよかったのでは、と。
他のこれくらいの長さの作品もあるけど、こういう展開ではやたら長く感じてしまう。
そのストーリーや話はわかるし、登場人物も少なめで理解しやすかったけど、おとなしい子供のような大人のキャラの人も乱暴されててなんも言わず「結局なんだったの?」みたいなのもあり、主人公も同情できるとこはあれどあまり効果的でもない立ち位置のようで、不可解なとこもあった。
刑事がなんか企んでるのかと思いきやそうでもなかったし、そんなハラハラもしながらおもしろみもあったけど、「長かった」。
まあ、そういう流れをがんばって見ながらの、終盤、「まさかの」という展開。
ハッピーエンドといえるのか、そんなこの作品を見終わって、長く感じて疲れた。
【最後まで読めないサスペンス×ミステリー映画】
・2013公開のアメリカのクライムサスペンスミステリー映画。(長っw)
・幼い娘を誘拐された父親が警察を信じられずに独自に犯人を追う、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・最後まで読めないミステリー要素が素晴らしい
・追い詰められた父親のとる行動の「是非」が観客の心を常に上下させてくれる
・2時間34分、全然飽きずに観れる長編作品
・プリズナーズの意味が最後にわかる面白さ
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[物語]
・宗教的な考え方を含んだうえでの細かな部分はさておき、大きく全体を見ると非常によくできたサスペンスミステリー映画だと思います。犯人はいったい誰なのか、という謎解きミステリー要素×子供を奪われた主人公ドーヴァー(ヒュージャックマンさん)の心情と行動に主軸を置いたサスペンス要素が上手くかけ合わさった物語でした。特に、犯人が誰なのか、についての伏線の張り方や結果など、私自身が全く想像できなかったゆえに、非常に楽しませていただけました。
[演出]
・明るいシーンが一度も出さない。終始暗い雰囲気を保ち続ける。そのために映像も雰囲気もとにかく黒や灰色に徹しているなぁと感じました。物語の終わりまでしっかりそれを継続させているところなどは、観終わった後の感情のもっていかせ方も含めて計算されているように思えてきて、すごいなぁと思います。
[映像]
・終始暗いトーンを保つ映像や雨雪のシーンを多用することで、観ているこちらまで本当に暗い気持ちになり、ドーヴァーさんの心情への共感性がとても増したと思います。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・皆さん、超安定の演技力。違和感なく物語に引き込まれる演技がさすがです。主人公ドーヴァー役のヒュー・ジャックマンさんはもちろん、ロキ刑事役のジェイク・ギレンホールさん、バーチ夫妻演じるヴィオラ・デイヴィスさん、テレンス・ハワードさん、不審な青年を演じたポール・ダノさん、デヴィッド・ダストマルチャンさんなどなど、どの配役もどの方の演技もガチっ!とはまった感じで「演じている」ということを微塵も匂わせない素敵なものでした。
[全体]
・子を持つ親でなくても、これはしっかりと共感できる作りになっている、とてもよくできた作品だと思います。約2時間半という長時間、「スリル」とは違う「ハラハラ」が終始つきまとってくる、ある意味アトラクション性の高い映画です。スペクタクル超大作のような映像のすごみはないにしても、これは「映画館でお金を払ってでも観るべき映画だったなぁ」と思いました。ありがとうございました。
#映画 #クライム #ミステリー #サスペンス #誘拐 #プリズナーズ #2013年 #ヒュー・ジャックマン #ジェイク・ギレンホール #アメリカ映画
#全体3.7 #物語3.8 #演出3.6 #演技3.8 #配役3.8 #映像3.6 #音楽3.5
見えない真実への苛立ち、耐えがたい不安。
ゆったりと静かに始まる事件。全く想像出来ない展開に、心臓を鷲掴まれた。何処にでも居る普通の父親が自分の娘の為に、“感情という狂気”が“人間の理性”を無くす。少しずつ少しずつ心を押し潰されていく怖さ。そして思わず目を背けたくなる感情の矛先、その怒りと不安を、つい理解し同情してしまう。
ケラー役ヒュー・ジャックマンが、子を持つ親の心情をリアル過ぎる程に表現。敏腕刑事ロキ役ジェイク・ギレンホールが、熱く、そして冷静に容疑者を探し出す。
ミスや運なども上手く絡ませる展開も、あり得る切っ掛けとして良いスパイスに。そして全ての“点”が繋がって“線”になる、その瞬間の衝撃が凄い。
もはや何がハッピーエンドで、何がバッドエンドなのか。そんな判断も出来ないくらいに、心を引っ掻きまわされた。
約150分という時間は感じさせない脚本、展開に大きな波は無くとも引き込まれる。同じ境遇になった時の自分に置き換えつつ、且つ客観的に見ている様な不思議な感覚。
登場人物全て“人間”特有の怖さがあり、悪い意味での防衛本能が全面に出てくる。心に引っかかり、考えさせられる傑作。
なかなかの良作
狂気
裏のメッセージ
久々の傑作サスペンス
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