プリズナーズのレビュー・感想・評価
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息をのむ展開に終始引きつけられた
単純に一つのサスペンス映画としては勿論のこと、一人の人間としてもとても心揺さぶられる作品でした。
もし我が子が誘拐されたなら、それはまあ恋人や妻や親友等、自分の大切な人に置き換えてもいい、その大切な人が誘拐され安否が不明な状態となってしまったら、人はどんな行動をとればいいのか・・・頭では分かっていても、刻々と時間だけが過ぎていけば、それは間違いなく冷静でいられるものではないはず。
そんな状況に陥ったドーヴァー夫妻とバーチ夫妻を通して、自分ならどうするか、とにかくいろいろと考えさせられた映画でした・・・。
しかし冒頭から不穏な空気と言うか、子供二人が誘拐されるまでの何とも言えない空気感を作り出すところからして、さすがは昨今巷で評価されているドゥニ・ビルヌーブ監督、見る者を引き込む術に長けていますね。
そして10歳程度の知能しか持たないアレックスが犯人としか思えないよう持って行く見せ方も、お見事の一言。
でも警察は当然ながら慎重且つ丁寧に捜査、焦る焦る被害者家族、その何とも言えないイライラさせられる状況に、思わず我が事のように感情移入させられてしまいましたよ。
ヒュー・ジャックマン演じるケラーの取った行動は、当然ながら正解ではない、けど、人としてその感情はよく分かります。
アレックスがまた思わせぶりに時々確信的なことを言うものだから、余計にね・・・その辺りはポール・ダノの演技もホント素晴らしかった!
他にケラーの妻、バーチ夫妻、事件に対して四者四様の対応をとったところも見所の一つでしたね。
一方ジェイク・ギレンホール演じる冷静に事件を追うロキ刑事の行動も、被害者家族とは対照的に表面に出ださない熱さを感じる捜査で、こちらも見入ってしまいました。
ケラー、ロキ、全く違うアプローチから見出された真実は、まあ若干突っ込みどころはあったものの、これまたそう来たかと思わされる結末に唸らされましたよ。
倫理と信仰、まさにアメリカが抱える闇を浮き彫りにしたような作品で、長尺ではありましたが、最後まで片時も目を離せない秀作に仕上がっていたと思いました。
少々長い
内容的には満足しましたが、弱冠長かったかなと思いました。時計を二回くらい確認してしてしまった…
みなさんのレビューにあるように主演二人がかっこよすぎます。特にジェイクが。
見終わったときに伏線回収できてないの一つあるのでは?って思ったんですが
先に助けられた黒人の子どもが言ってた「あなた(ケラー)もいた」の発言
よくよく考えてみたら、娘を助けるために魔物になってしまった父親と子どもを誘拐をする魔物が同じものに見えてしまったってことなんでしょうね。…多分。
また、最後の笛ですが、ジェイクが一人になるまで笛に気づかなかったのはそれまであのジュースが効いていたからですかね??謎です。
タイトルの意味はそういうことだったんですね。
タイトルなし(ネタバレ)
ジェイクギレンホールの左薬指にフリーメーソンの指輪。
ロキという名前は北欧神話に出てくる神の名前で、神ロキは子供を執拗に守ろうとする。
この作品の監督候補はアントワンフークワやブライアンシンガーなどがあった。
役者候補にはマークウォールバーグ、クリスチャンベール、ディカプリオなど。
元々の話は、最後ヒュージャックマンは助けられず行方不明のまま死ぬ設定だった。
ラストでジェイクが病院まで急行してるシーンで、同じレストランを3回通り過ぎる。
久々に面白かった!
サスペンスは色々と見てきました。
このところ複雑過ぎたり過剰な物が多かった気がしますが(ドラマ ハンニバルの見すぎかも知れませんか)
凄く久しぶりに、単純に楽しめました。
我が子が居なくなってしまいバランスが取れなくなる父親母親の気持ちも良くわかるだけに、最後までアナとジョイの安否が気になって仕方がありませんでした。
好きなテイストのサイコサスペンスだが…
ヒュージャックマンとジェイクギレンホールの演技は素晴らしいし、画も美しく、カット割りもかっこいい。サイコサスペンスとしては久しぶりに王道的な犯人像で、セブンや羊たちの沈黙を彷彿とさせる。随所に散りばめられた謎も良く回収出来ていると思う。だがなぜか少しだけ冗長でダレてしまった。
攫われて、釈放され、拷問の下りがスピーディでスリリングだったのに対して、なかなか成果の出ない拷問や進まない操作が急にトーンダウンしたように感じたからか。
良く良く考えるとこの映画はサイコサスペンス的なテイストなのに死体やグロテスクな描写がほぼほぼ無い。それが後半に行くにつれてスリリングになる展開を盛り上げ切れていないのかもと感じた。
ともあれ主題的なヒュージャックマンの行動はよく書けていたし、勝手にサイコサスペンスとは言ったものの、テーマを考えればこれでいいという人も多いだろう。ただ、いかれた犯人と追う人間という構図で様々な衝撃的な展開を見てきた人にとっては、拷問を始めたところの盛り上がりはあるが、全体的に抑えられたトーンに(意図的に抑えているとは分かりつつも)物足りなさを感じてしまうのでは無いだろうか。
後、緊迫したシーンで「ジュースを飲め」と命令し、飲んでドヤ顏のヒュージャックマンは少し笑っちゃいました。
愛なのか狂気なのか
いろんな意味でプリズナーズというタイトルには納得です。
あまりに暴力的過ぎて好みな作品ではなかったですがヒュー・ジャックマンの鬼気迫る演技がよかった。
しかし、アレックスの顔の変形具合が痛々しすぎます。
娘のためとか、根は善人とかいうセリフが出てきますがあれはやり過ぎだと思う。
真犯人にたどり着く過程が最後まで誰なんだ誰なんだとドキドキしながら観られました。
伏線も最後にバシッと繋がってスッキリ。
娘を病院に連れてくシーンもハラハラしたしラストの笛もよかった。
終盤にかけて矢継ぎ早に畳み掛けられた作品でした。
信仰心
日本の年間失踪者数「約8万人」
自分の子供が失踪したら・・・
そう考えると、平穏な感覚としては見られなかった。
演技がどうとか、ミステリーがどうとか、映画的な
面白さとか考えられなかった。
日本の年間失踪者数は約8万人だそうです。
ちなみにアメリカは36万人だそうです。
日本の失踪者数(届け出数)の後、見つかる確率は約85%だそう。
つまり約12000人は、亡くなったか、見つかってないか。
私がヒュージャックマンなら、
同じようにアレックスをさらって拷問しただろうか。
違法ではあれど、結果的に彼は警察より先に
真実にたどり着いたわけで。
娘は生存していたわけで。
警察は「動かなかった」わけで・・・。
2022年6月からペットにマイクロチップを埋め込むのが
義務付けられるそうです。
ペットの失踪を減らす目的と、
簡単に捨てられる悲劇を減らす目的と、
その他の目的は・・・?
それが成功したら、次は乳幼児への埋め込み義務化か・・・?
老人への埋め込み義務化か・・・?
そして全人類に個体識別番号を付与されるのか。
全人類監視の目的は一体何のためなのか。
悪いのは誘拐した犯人ではないのか?
子どもを放任した親の責任なのか?
勝手に危険な場所で遊んだ子どもが悪いのか?
近所付き合いが減った社会が悪なのか?
そんなおかしな未来が正義と言うのなら、
私は喜んでヒュージャックマンになろうと思う。
信仰
娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンスス...
娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏な田舎町でひとりの少女が失踪する。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信。自らの手で娘を助け出すため、一線を超える決意をする。
サスペンスならでわの伏線、引っ掛けが凄い
153分と長いからこそ見応えがあり、最初らへんのアレのことか!てなるところがあり、結末はゾッとする
ヒュージャックマンの娘の為に手段を選ばない狂気っぷりは凄い
ジェイクギレンホールかっこいい
最近のサスペンスの中ではゴーンガールに次ぐ名作だと思う
2015.3.14 DVD
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