「永遠に生きるって大変だあ」オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠に生きるって大変だあ
コンスタンティン続編にティルダが出るかどうかハラハラするのでとりあえず出演作品を見て落ち着こう
吸血鬼モチーフのマイノリティがテーマなのかな、と感じた
現代の吸血鬼の生活描写が、例えば障害を持つ人々が生活する上で常にある不便さや、社会にまるでないものとして扱われている風刺に思える
逆にハンディキャップではなく、永遠に生きられることや、アダムがカリスマミュージシャンだと言う、優位性もまた時には差別の対象になることが描かれている
普段私たちは美人は得だな~とか、何気なく言っちゃうけど、学力でも運動神経でも、突出した才能を民衆の楽しみなり利益なりとして与えてくれない存在は容赦なく叩く、てのが罷り通ってると思う、ゲーテの旅行記(だったかな?)にも“この鳥ども(民衆)の囀ずりが…”みたいな嘆きがあるからSNSとか出来る以前からずっとあるとこなんでしょうねえ
ゾンビが世界をダメにしてるというのはそういうことなんだろうなあ
民衆に対して同じような感覚があるからアダムも芸術家とは仲良くできる
にしてもあらすじの“トラブルメーカーの妹”が全然出てこないなあと思っていたらトラブルを蒔いてあっさり退場、
映画まるまるティルダスウィントンとトムヒドルストンの美しさを見るだけの作品だった
印象の項目に“美しい”がない、どうすりゃいいんだ!?
それにしてもトムは太宰キャラ似合いすぎて格好いいよりなんだか面白くなってしまった
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